iOS 6.0以降に対応、App Storeで無償提供
インターネット百科事典として広く活用されているWikipediaを運営する米Wikimedia Foundationは現地時間の31日、WikipediaのiOS版公式アプリバージョン4.0を公開した。アプリはiOS 6.0以降に対応。App Storeより無料でダウンロードできる。
最大の特徴は、すっきりとした新UIデザインと、スマートフォンやタブレットから、アプリを通じ高速で編集できるようになったことだ。今年6月には、Androidアプリに同様の大幅リニューアルが加えられているが、iOSアプリでは、この改良・見直しのため、ネイティブコードが採用された。
(画像は公式ブログより Author :
Dan Garry)
発展途上国で知を無料提供する「Wikipedia Zero」にも対応
Wikimedia Foundationは、今回のリニューアルアップデートに関し、いかにアプリが早く立ちあがるか、ページや画像の読み込みが早く完了するか、検索結果が素早く表示されるかといった重要な細部の改良に注力したとしている。
iOSユーザーは、Wikipedia記事の内容を、iPhoneやiPad等を用いて、いつでもすぐ編集できる。アプリ起動時にアカウント作成ができ、ログインしていれば、編集のたびにログインする必要はない。
UIでは、コンテンツそのものが強調されて見やすくなり、画面上部に配置されていた検索フォームもなくなっている。ナビゲーションやシェアなど、各機能もコンテンツ表示を邪魔しないよう配慮されている。「Recent」メニューからは履歴が自動的に保存されるほか、ブラウズしたページをオフラインで読める「保存」機能も実装している。他言語への移行もスムーズだ。
また、発展途上国でWikipediaの知識を無料提供するために設けられたイニシアティブの「Wikipedia Zero」にも対応する。対象となる発展途上国の対応携帯キャリアでアプリからアクセスすると、この機能が利用できるという。

Wikimedia Blog(公式ブログ) 発表記事
https://blog.wikimedia.org/2014/07/31/App Store : Wikipedia Mobile
https://itunes.apple.com/jp/app/wikipedia-mobile/id324715238