11月10日より提供開始と発表
サーバサイドWebやスマートフォン、HTML5技術などを中心領域とするテクノロジーベンチャーのアシアル株式会社は22日、主に企業向けのHTML5ハイブリッドアプリ開発基盤となる「Monacaエンタープライズ」を11月10日より提供すると発表した。効率の良いアプリ開発を支援する。
アシアルでは、2011年から個人開発者向けのクラウド型HTML5アプリ開発基盤「Monaca」を提供してきた。近年、スマートデバイスの急速な普及を背景に、企業においてもモバイルアプリの開発ニーズが高まっていることから、この「Monacaエンタープライズ」を提供することとしたという。
とくにiOS、Androidのマルチプラットフォーム対応が求められるケースが多いことをふまえ、HTML5ハイブリッドアプリの開発基盤としたほか、従来の「Monaca」よりもさらに高いセキュリティと効率の良さを実現し、企業のアプリ開発に向くものとしている。
充実の機能搭載、サポートやトレーニングプログラムの提供も
アプリ開発において必要となるエディタ、デバッグ環境、ビルド環境、バックエンド機能などは、Monaca同様全てクラウド上で提供される。「Monacaデバッガー」という専用ツールで、開発中のアプリはすぐに実機上で動作確認が行える仕組みだ。
また、アプリロジックの暗号化やセキュアストレージなど、セキュリティレベルを向上する専用のプラグイン群や、開発環境をローカル上に構築し、既存開発環境をそのまま活かして「Monaca」の利便性の高い開発支援機能を使用することができる「Monaca Localkit」なども搭載した。
アシアルではこれに加え、同社が提供しているHTML5ハイブリッドアプリ開発用UIフレームワークの「Onsen UI」や、社内システムとの連携を実現するコネクターやアプリの配布、プッシュ通知機能などをサポートする「KidoZen(エンタープライズmBaaS)」などのツールと組み合わせることで、さらに高品質なアプリを効率よく作成できると案内している。
「Monacaエンタープライズ」の利用価格は月額15万円から。なお同サービスの提供に合わせ、企業向けのアプリ開発技術に関する有償サポートサービスや、トレーニングプログラム、パートナープログラムを刷新して提供し、総合的な開発支援を行っていくことも発表している。

アシアル株式会社 プレスリリース
http://www.asial.co.jp/pressrelease/424