最大1,000人まで外部から招き、幅広くベータテストを実施することが可能に
Appleは現地時間の23日、リリース前のiOSアプリに関し、開発者が試験配布を行うことができる「TestFlight」サービスについて、全iOS向けに提供を開始し、最大1,000人まで外部テスターを招待できるものとしたことを発表した。
「TestFlight」は、iOS 8向けアプリの開発者が、試作し完成したアプリについて、「App Store」で正式公開を行う前にベータテストを実施し、ユーザビリティや質、運用における課題点などをチェックすることができるもの。これまでは内部のテスターにしか対応していなかったが、新たに幅広く外部のテスターを招待し、フィードバックを得ることができるようになった。
電子メールで招待、世界155カ国をカバー
アプリ開発者は、コンテンツ管理ツールの「iTunes Connect」を用い、最大1,000人に電子メールで招待状を送付して、該当アプリのベータテストに加わってもらうことができる。内部テスターは最大25人まで認められている。
まずXcodeからアプリのビルドをアップロードし、「iTunes Connect」において外部テスターとして招待したい人の情報を入力、招待メールを送信する。メールを受け取った人は「TestFlight」アプリを通じて、そのアプリのベータ版を手にすることができる。アプリをインストールしてもらった後に、新しいビルドを公開した場合には、「TestFlight」アプリがテスターらにそのことを通知してくれる仕組みとなっている。
iOS 8向けアプリで、「Beta App Review」を通過したAppleのガイドラインに沿うものであれば、このテストサービスを利用可能だ。App Storeが提供されている世界155カ国をカバーする。ただし一度にテストできるのは最大10個まで。

Apple Developer 該当発表記事
https://developer.apple.com/news/?id=10232014aTestFlight 案内ページ
https://developer.apple.com/app-store/testflight/