必要なときだけ立ち上がる効率のよいBI基盤
株式会社サーバーワークスは10日、米カリフォルニアのデータ統合ソリューション企業であるFlyData Inc. と業務提携を行い、同社の展開するサービス「FlyData」の国内販売を開始すると発表した。
「FlyData」は、Amazon Web Services, Inc. が提供するビッグデータ向けのクラウド型データウェアハウス(DWH)サービス「Amazon Redshift」へのデータロードサービス。サーバーワークスは自社の提供する、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の導入支援や運用自動化のためのサービスである「Cloud Automator」と、この「FlyData」を組み合わせて提供することにより、新たなビッグデータ解析基盤のインテグレーションサービス展開をスタートさせる。
この「Cloud Automator」と「FlyData」を組み合わせることで、大量のデータを分析するビッグデータ基盤を、必要なときだけ立ち上がるものとして構築し、効率よく運用することが可能となるという。
高まるクラウドサービス、ビッグデータ分野へのニーズに対応
この新サービスでは、普段は停止状態にあるAmazon RedshiftのDWH基盤を、「Cloud Automator」のタイマートリガーによるスケジュール設定に従い自動起動させたり、データ解析が必要なときだけAmazon Redshiftを立ち上げ、「Cloud Automator」のスケジュール通り自動停止させたりすることができる。
また、Amazon Redshiftの起動後、「FlyData」で大量のデータを高速に取り込み、完了次第「Cloud Automator」によってAmazon Redshiftを仮想的な停止状態に移行させることも可能となっている。
クラウド・コンピューティングやHadoopなど大容量データのリアルタイム分散処理手法の普及など、技術の進展で、企業の競争力アップには、より進化したデータ分析が求められるものとなっている。オンプレミスやプライベートクラウドに存在する情報技術基盤のパブリッククラウドへの移行も急速に進んでいる。
サーバーワークスのサービスは、こうした市場のクラウドサービスへの移行とビッグデータ分野へのニーズの高まりを背景に提供が決定したもので、コスト効率のよいBI基盤の構築・運用を可能にし、より多くのケースでAmazon RedshiftによるDWHと「FlyData」、「Cloud Automator」を組み合わせたビッグデータ解析基盤が導入されていくものと期待されている。

株式会社サーバーワークス/FlyData Inc. プレスリリース
http://www.serverworks.co.jp/news/news20141010FlyData 公式サイト
https://www.flydata.com/ja/