拡張技術を用いたウエアラブル端末で作業をより効率よく安全に!
SAPジャパン株式会社は6日、新製品として、さまざまな作業現場でウエアラブル端末を活用するための拡張現実(AR)モバイルアプリケーション2製品の提供を開始した。現場における課題を解決し、作業業務をよりシンプルに、安全に行えるようサポートする。
販売を開始したのは、主に倉庫などでのピッキング作業に向く「SAP AR Warehouse Picker」と、保守保全作業用の「SAP AR Service Technician」の2つ。いずれもハンズフリーで、現場作業への集中をそらすことなく、便利な機能を用いることができる。
3Dモデルや音声認識、ジェスチャーコントロールなどの機能を搭載し、だれもがシンプルに使用できるものとなっているほか、オフィスなどの拠点を離れて作業する人々やサービス提供担当者が、リアルタイムに必要なデータをやりとりできる仕組みとなっているため、多岐にわたる業種や機関で効率をアップさせることが可能という。
素早く正確な作業を強力にサポート
「SAP AR Warehouse Picker」は、倉庫で作業を行う際などに、スマートグラス経由でピッキング指示を受信したり、品物やロケーションに関する情報入力をバーコードスキャンや音声認識によって可能としたりするアプリケーション。シンプルな認証システムを採用し、高いユーザーエクスペリエンスを実現しており、ピッキング業務を素早く正確に行えるようサポートする。
保守保全現場のサービス担当者向けとなっている「SAP AR Service Technician」は、作業の対象となる機器について3D CADデータから立体モデルを表示させ、手順をアニメーションで分かりやすく確認できる機能や、音声メモの録音・再生機能などを搭載する。
また、現場で作業している担当者が、必要に応じて本部に待機している専門スタッフを呼び出し、ビデオ通話を行うことも可能で、リモートでリアルタイムに指示を受けたり出したりすることができるなど、専門スタッフと現場作業者のリソースやスキルを効率よく最適化できるため、業務全体の効率化とコスト削減に寄与するとされている。

SAPジャパン株式会社 プレスリリース
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