メガネ型と腕時計型の端末を用いた実証実験
ソフトバンクモバイル株式会社は14日、ウエアラブル端末を用いた実証実験を来年1月中旬にも、福井県勝山市の福井県立恐竜博物館において実施すると発表した。メガネ型ウエアラブル端末「Google Glass」と腕時計型端末(利用機種未定)の活用を検証する。
この実証実験は、福井県がウエアラブル端末関連産業の育成を目的に実施していた「ふくいe-オフィスプロジェクト補助金(ウエアラブル関連実証実験支援分)活用事業者募集」の公募において、ソフトバンクモバイルの企画案が採択されたことから、実現が決まったもの。今後の普及が見込まれているウエアラブル端末について、その利活用が生み出す可能性のある新たなサービスや付加価値を検証するとしている。
AR技術導入の恐竜探索ゲームや展示解説・ナビなどを提供
「Google Glass」を用いた実証実験としては、AR(拡張現実)技術による恐竜の映像表示を取り入れた恐竜探索ゲームや、画像認識技術を活用した各展示物の解説、位置情報を反映し適切なタイミングで配信する音声や文字による解説の提供を行う。恐竜探索ゲームにおける素材提供は、株式会社セガトイズが担う。
一方、腕時計型端末の実証実験では、博物館館内のナビゲーションや、端末を探知機に見立てた探索体験の提供などを実施する予定となっている。
なお今回の実験には、株式会社ACCESSのiBeaconを用いた位置連動型コンテンツ配信ソリューションである「ACCESS Beacon Framework」を開発したサービスプラットフォームと、ウエアラブル端末などが撮影した画像とクラウドや端末内の登録済み画像データを照合し、物体の名称や詳細情報を画面に表示させるテクノロジーである日本電気株式会社(NEC)の独自開発画像認識サービス「GAZIRU(ガジル)」を用いることも発表されている。

ソフトバンクモバイル株式会社 プレスリリース
http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press福井県立恐竜博物館 ホームページ
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/