「HP IceWall SSO」と「HP Vertica」の組み合わせ
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は18日、Webアクセスログをリアルタイムに分析し、ユーザーに関する新たな洞察をもたらすデータを獲得する新たなビッグデータ分析ソリューションを発表、ビジネスへの活用を推進する方針を明らかにした。
発表された新ソリューションは、一度の認証で複数のWebアプリケーションへのアクセスが可能なWebシングルサインオン(SSO)ソリューションである「HP IceWall SSO」と、膨大なデータを正確に獲得し提供、分析、格納するリアルタイム分析データベースの「HP Vertica Analysis Platform」(「HP Vertica」)との統合ソリューション。
これを用いることにより、さまざまなフォーマットで統一されていない膨大なWebアクセスログからでも、オンライン上のユーザー動向に関する情報をリアルタイムで取得することができるようになる。
多角的で詳細な分析を実現、タイムリーに低コストで効果を発揮する分析データを提供
今後の世界において新たなビジネス機会をつかむため、ビッグデータの活用は欠かせないものであり、その取り組みを強化している企業は多い。だが最も身近で貴重な資産であるWebアクセスログは、非構造化データを含む大量のデータであることから、十分な活用が難しく、膨大な労力も必要とされるため、限られた用途でしか活かされていない現状がある。日本HPの新ソリューションは、この課題を解決し、Webアクセスログをデータとして最大限に活かすためのものだ。
「HP IceWall SSO」は、複数のWebアプリケーションへの認証を統合でき、全Webアクセスログを一元化できるほか、データの抽出や変換・加工が行え、ロードを実行するETLツールを用いれば、一元化されたWebアクセスログを「HP Vertica」に転送することができる。
「HP Vertica」では、列指向(カラム型)と超並列処理を採用したことで高速分析を可能としており、Webアクセスログなどの膨大なデータに対するリアルタイム分析が行える。また独自の高圧縮アルゴリズムで、大量のWebアクセスログに対する管理負担やコストを削減することもできるという。
新ソリューションは、これらを統合することで、分析が難しかった多様かつ膨大なWebアクセスログを、ユーザープロファイルなど、他の企業内データと結合し、より多角的で詳細な分析をタイムリーに行えるようにした。企業はこれにより、ユーザーの利用動向や将来予測、商品関連性と入った高度な分析を、低コストで素早く手にできるとされている。

日本ヒューレット・パッカード株式会社 プレスリリース
http://www8.hp.com/jp/ja/hp-news/press-release.htmlIceWall、Vertica ビッグデータソリューション 案内ページ
http://h50146.www5.hp.com/products/software