ニュースサイトなどのメディア運営者向けに「Media Insight」の提供を開始
ビッグデータ分析に特化したベンチャー企業である株式会社ユーザーローカルは17日、ニュースサイトやキュレーションサイトなど、メディア運営者向けの記事分析ツールとなる「Media Insight」をリリースした。各記事がソーシャルメディア上にどの程度の反響をもたらしているか調査し、どのように読まれているかを分析することなどが可能となる。料金は月額10万円(税別)から。
「Media Insight」を導入することで、調べたいメディアを指定すると、そのなかの各記事がTwitterやFacebookなどでどの程度言及されたか、「いいね!」や共有が行われたか、どのくらいの読者数に届いたかを知ることができる。
自社のメディアおよびソーシャルメディアアカウントだけでなく、他メディアの記事の反響も調査でき、競合メディアのモニタリングが可能だ。現時点で国内290のニュースメディア記事の反響(バズ)調査に対応しているという。何曜日の何時に書かれた記事の反響が大きいかなど、傾向の調査も行える。
多様な分析で反響を正確に測定、メディア価値アップに寄与
記事ごとのトラフィック流入量として、ソーシャルメディア経由、ニュースアプリ経由、検索エンジン経由、ニュースポータル経由と、チャネル別に整理した調査データを素早く得られる点も特徴となっている。
TwitterおよびFacebookでの拡散・反響度合いと、記事への流入数との相関を分析して、記事への流入効果を測定し、自社メディアの成功パターンを見出すこともできるという。記事単位での測定だけでなく、ジャンル別や執筆記者ごとの集計も行える。
さらに記事コンテンツの分析として、ヒートマップ機能により、読者が記事をどう読んでいるか詳細にチェックできる。どの段落がとくによく読まれているか、逆にどこで読むのをやめてしまう傾向にあるか、記事上で用いた写真の効果はどのくらいかなどが分析可能だ。
ニュースポータルおよびニュースアプリ経由で記事にたどりついた読者と、FacebookやTwitter経由でアクセスした読者との、記事の読み方の違いを確認できるほか、閲覧者の性別や年代といった推定属性表示も可能としている。
導入メディアが会員登録の仕組みや有料会員コンテンツを設けている場合には、ユーザーがどの記事をきっかけに登録行動をとったかといった分析も提供できるといい、多様な角度からの分析でメディア価値を高めることができるツールとなっている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ユーザーローカル プレスリリース
http://www.userlocal.jp/news/201504171/「Media Insight」 サービス案内ページ
http://media.userlocal.jp/