安定基盤の「Atom 1.0」を公開
米GitHubは現地時間の25日、高度にカスタマイズ可能なオープンソースのテキストエディター「Atom」のバージョン1.0を一般公開した。Windows、OS X、Linuxで動作する。
「Atom」が公開されてから、1年足らずしか過ぎていないが、すでに130万ダウンロードを突破し、月間アクティブユーザーは35万人にも上っているという。このあいだにコミュニティでは、660種のテーマ、2,090種の拡張機能パッケージが創出され、「Atom」開発チームも155回におよぶアップデートを実施。数多くの新機能を搭載させてきた。
こうしてパフォーマンスや安定性、機能面の強化が図られてきた「Atom」だが、今回、より簡単に利用でき、安定した基盤が築かれたプロダクトとして、「Atom 1.0」がリリースされている。
ユーザー体験のさらなる改善と国際的サポートの展開にも注力
「Atom」開発は、2008年にGitHubの共同設立者であるChris Wanstrath氏によって着手されたもので、一般的な技術により、Webデベロッパーが自由にカスタマイズできる次世代のコードエディターを提供することを目標としていた。
当初は「Atomicity」の名が付けられていたが、Wanstrath氏が成功したGitHubの事業に注力しなければならず、多忙となったため、開発プロジェクトが棚上げ状態となっていた。その後、2011年11月に「Atom」としてGitHubの公式プロジェクトとなり、3年をかけて開発、2014年2月にベータ版を一般公開した。
GitHubでは、これまでは今回リリースする「Atom 1.0」という安定した「Atom」基盤を作ることを目標としてきたが、これが完成したことにより、今後はこのプラットフォームの持つ潜在能力を全面的に開花させる努力へと重点を移行させることができるようになったと考えていると説明。
パフォーマンスや安定性、コアなユーザー体験のさらなる改善にも取り組んでいくが、国際的なサポートの提供も進め、発展的な新しい可能性の追求を行っていくとしている。
(画像は公式ブログ発表記事より)

GitHub 公式ブログ 該当発表記事
http://blog.atom.io/2015/06/25/atom-1-0.html