バイタル解析データで心理状態を推定表示
西日本電信電話株式会社(NTT西日本)とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(NTTスマートコネクト)は9日、ICTとバイタルデータを活用した、人の心の状態を解析・推定する新サービス「ココロの視える化サービス」の提供を開始すると発表した。
NTT西日本とNTTスマートコネクト、愛知県公立大学法人が共同検討を進めてきたサービスで、NTTスマートコネクトからの提供をスタート、世界初の人の状態変化推定アルゴリズムサービスとして、7月10日から9月6日まで開催される「梅田お化け屋敷2015 呪い指輪の家」で初採用されることとなった。
このサービスは、脈拍や心電といった人の体から取得できるデータや、歩く・走るなどの人の動きに関するデータの総合データであるバイタルデータを収集・解析し、感動や興奮、緊張、驚き、喜びといった喜怒哀楽を推定して可視化するもの。顧客要望にあわせ、既存のアルゴリズムだけでなく、新たな解析アルゴリズムの開発も行い、利用環境に最適化したサービスとして提供するという。
お化け屋敷の“ビビり度”を判定、新しい楽しみ方を提供
サービスにおいては、NTTグループがもつ面型脈波センシング技術などの最先端技術が用いられ、質の高いバイタルデータを、日常生活行動のなかで違和感なく計測・収集することが可能となっている。
また、ネットワークやデータセンター基盤、クラウド技術を活用したシステム構築で築いたNTT西日本およびNTTスマートコネクトの実績とノウハウを活かし、バイタルデータ解析での高い実績を誇る愛知県立大学と協業することで、この「ココロの視える化サービス」が実現したという。なお、サービスはクラウドサービスとして提供される。
サービスを初採用する「梅田お化け屋敷2015 呪い指輪の家」は、大阪市北区のちゃやまちプラザに期間限定で登場するお化け屋敷で、入場時に渡される指輪ケースがセンサーとなっており、これによってバイタルデータを収集する。
体験後、解析結果をスマートフォンなどに恐怖状態の数値化などとして表示させる仕組みで、“ビビり度”判定とともに提供される。場内では体験中の様子をとらえた動画撮影も行われ、後から閲覧して楽しめるという。入場料は1,000円(税込)だ。
NTTスマートコネクトなどによると、今後はエンターテイメント分野やスポーツ分野を中心に、新たな価値・新たな楽しみ方を提供するものとして展開させる方針だという。
(画像はニュースリリース別紙より)

西日本電信電話株式会社/エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社/愛知県公立大学法人 ニュースリリース
https://www.ntt-west.co.jp/news/1507/150709a.html「梅田お化け屋敷2015 呪い指輪の家」 公式サイト
http://www.mbs.jp/obake/