「my Thingsプラットフォーム」を発表、ユーザー向けスマホアプリの提供も
ヤフー株式会社は27日、身近なさまざまなものとインターネットをつなげ、新しい価値を創出するIoT(Internet of Things)が幅広く展開されるような、いわゆるIoT時代の本格的な到来を見据え、事業者向けプラットフォームサービス「my Thingsプラットフォーム」の提供を開始すると発表した。あわせてユーザー向けスマートフォンアプリ「my Things」もリリースしている。
「my Thingsプラットフォーム」では、“Connect Everything”をコンセプトに、さまざまなIoT製品やWebサービスのAPIを集め、1つのプラットフォームとして提供する。事業者はこのプラットフォーム上で公開されているAPIを用い、新製品やサービスの開発を行ったり、既存製品・サービスの新たな価値創出を試みたりすることができるようになる。
また、自社製品やサービスのAPIを「my Thingsプラットフォーム」上で公開することによって、他の事業者にそのAPIの活用を促し、自社では想定していなかった付加価値を生み出すことも可能になるとしている。
Yahoo!JAPANは、この「my Thingsプラットフォーム」をIoT分野での取り組み基盤とし、多くの事業者と連携しながら、サービスとして拡充していく方針だ。将来的には大手から中小企業、個人まであらゆる事業者・開発者が、あらゆるAPIを利用できるように、プラットフォーム全体のオープン化を目指していくという。
オープン化によって、リアルな製品とWebサービスの融合が容易に行える環境を整備し、IoT分野の発展と、一般利用者の生活をより豊かにする製品・サービスの創出に貢献していきたいとしている。
組み合わせの新体験を提供する「my Things」アプリ
あわせて公開した「my Things」アプリは、このプラットフォームを用いて開発したもので、1つのものやサービスだけでは味わうことのできない、組み合わせで誕生する新体験をユーザーに提供する。
具体的には、動画サービスの「GYAO!」やYouTubeで、好みの動画が公開されたら、その動画リンクを自動的に保存して見逃しを防いだり、ネットにつながった室内温度計が一定の温度を超えたらメールでその旨を通知し、自分や家族の室内熱中症の予防につなげたりといったことが可能になる。
アプリ内には、おすすめの“組み合わせ”があらかじめ用意されており、利用したい“組み合わせ”サービスを選択しさえすれば、すぐに利用を開始できる。また、アプリ内で使用できるIoT製品やWebサービスといくつかの条件を組み合わせ、ユーザー自身が新しい“組み合わせ”の使い方を作成することもできるという。現時点で組み合わせられるIoT製品やWebサービスは30種類だが、ヤフーでは随時追加を行っていく方針だ。
このほか、個人開発者が自作したIoTデバイスと「my Things」アプリとを連携させることも可能で、株式会社IDCフロンティアと協力して提供する「IDCF」チャンネルを利用すると、自作IoTデバイスを連携させた新たな“組み合わせ”を作ることができる。
(画像はプレスリリースより)

ヤフー株式会社 プレスリリース
http://pr.yahoo.co.jp/release/2015/07/27a/「my Things」 公式サイト
http://mythings.yahoo.co.jp/「IDCF」チャンネル 紹介専用ページ
http://www.idcf.jp/cloud/iot/