新翻訳サービスとして開発、9月より試験提供を開始
株式会社NTTドコモは17日、手書き文字やイラストを用いて意思を伝える新たな翻訳サービス「ひつだん翻訳」を開発したと発表した。同社としては、すでに「はなして翻訳」、「うつして翻訳」、「メール翻訳コンシェル」を開発しており、これらに続く4つ目の翻訳サービスになる。
サービスの対応機種は、Android 4.3以上のスマートフォンおよびタブレットで、9月上旬から一般ユーザーへの試験提供を開始する予定だという。トライアル利用の料金は無料だ。
「ひつだん翻訳」では、端末上に書いた言葉や文章を、NTTドコモが独自に開発した翻訳サーバーを利用して翻訳するサービスで、対応言語は英語、韓国語、中国語(簡体字)、フランス語の4カ国語。これらの言語と日本語の翻訳機能を利用することができる。
道案内などがぐっとスムーズに!
手書きの文字を翻訳するだけでなく、イラスト機能や写真の読込機能を搭載しており、たとえば道を尋ねられたときなど、手書きで描いた簡易地図にコメントを加えて案内することなどが可能になるという。NTTドコモでは、これまでにない新たな多言語コミュニケーションが実現されるとしている。
これまで同社では、対面コミュニケーションにおいて、主に「はなして翻訳」など会話を中心としたコミュニケーション方法を提案してきたが、実際の生活シーンでは、雑音の多い屋外での利用時など、正確に翻訳することが難しいケースもあるほか、会話だけでなく手書き文字やイラストなどでも表現し、筆談したいといったユーザーからの要望も多数寄せられていたという。
こうした声を受けて開発されたのが、この「ひつだん翻訳」だ。これまでの翻訳サービスに追加することによって、利用環境に合わせて使えるサービスを整備し、海外旅行先や訪日中の外国人との円滑なコミュニケーションをサポートする。また手書きで書き込んだ文字による翻訳が可能なため、耳や言葉の不自由な人でも活用できる。
NTTドコモでは、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年を見据えたビジネス創出の一環として、多言語でのナチュラルなコミュニケーションを実現するソリューション開発を積極的に進めており、今後も先進的な翻訳サービスなどを提案していきたいとしている。
(画像はニュースリリースより)

株式会社NTTドコモ ニュースリリース
https://www.nttdocomo.co.jp/news_release/2015/07/17