「Reactions」として限定的に試験導入
米Facebookは現地時間の8日、これまでの「いいね!(Like)」ボタンに加え、さまざまな感情・感想を表現することができる6種の「Reactions」ボタンを導入するテストを開始したことを明らかにした。まず、アイルランドとスペインを対象に提供している。
Facebookでは、サービス開始時から現在にいたるまで、友だちの投稿に対する共感リアクションの簡単で素早い方法として、「いいね!」をつけることを唯一のものとしてきた。「Reactions」の試験導入は、これを変える大きな転換点といえる。
「いいね!」ボタンは、文字入力が面倒なモバイル端末においても、プッシュするだけで手軽に共感を示し、その投稿内容を共有することができるという利便性の高さがあるが、一方で不幸な知らせや解決すべき社会的問題に関する事柄の最新情報投稿を共有する際には、使用に違和感があるため、「Dislike(よくないね)」のようなボタンも欲しいというユーザーニーズがあり、Facebook側も導入を検討していることを明らかにしていた。
絵文字のような6種のアイコンを選択可能に
「いいね!」以外で、感情を示すことができる「Reactions」ボタンとして追加されたのは、ハートマークの「Love」をはじめ、それぞれの気持ちを反映した絵文字の顔アイコンのような「Haha」、「Yay」、「Wow」、「Sad」、「Angry」の6種類。これらを、友だちとしている個人や広告主、メディアなどからのFacebook上におけるあらゆる投稿へ付すことができる。
「Reactions」を使う際には、モバイル端末からの場合、ボタンを長押しすることで一覧表示される仕組みとなっているため、そこから任意のアイコンボタンを選択すればよい。
Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)CEOは、自らのFacebook投稿で、「Dislike」ボタンではないが、「Reactions」により愛や驚き、ユーモア、悲しみを表現することが可能となり、単なる同情ではなく、内容に適した喜びや思いやりを簡単に示せるようになったと説明している。
なおFacebookでは、今回のテスト導入を通じ、ページへの反映方法など、ユーザーからのフィードバックも受け、工夫と改善を施していく方針を示している。
(画像はMark Zuckerberg CEO Facebook投稿より)

Facebook プレスリリース
http://newsroom.fb.com/news/2015/10/Mark Zuckerberg CEO Facebook該当投稿
https://www.facebook.com/zuck/10102412343501081/