心理状態や眠気までが可視化できる!
株式会社ジェイアイエヌは14日、身につけた人の心理状態分析や眠気の状態などを可視化することができるセンサーを搭載したアイウエア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を11月5日より発売すると発表した。カジュアルなウエリントンタイプの「JINS MEME ES」と、スポーツサングラスタイプの「JINS MEME MT」の2種類があり、価格は前者が39,000円、後者が19,000円(いずれも税別)となっている。
「JINS MEME」は、世界初の“自分を見るアイウエア”をコンセプトとするセンシング・アイウエア。通常の眼鏡としてのデザインや機能はそのままに、JINS独自開発の、角膜の動きによって眼球周辺皮膚の電位変化を検知する「3点式眼電位センサー」と、加速度及びジャイロセンサーの6軸センサーを搭載し、微細な瞬きや視線移動、身体の動き・変化などをデータとして収集することができる。
取得データは、Bluetooth LEで接続したスマートフォンの専用アプリへ送られ、さまざまな情報を提供するための分析に用いられるという。
今の自分の「アタマ年齢」と「カラダ年齢」は?
まず、「JINS MEME」専用公式アプリの基幹アプリとして提供する「JINS MEME App」では、「ココロ」と「カラダ」の状態やそのバランスを測定し、「アタマ年齢」、「カラダ年齢」として可視化・表示する。監修には、東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太教授があたった。
「アタマ年齢」は、眼の動きから得られるデータをもとに導き出された、集中、活力、落ち着きの状態分析で、これによって「ココロ」の活性度を総合指数として打ち出す。
目の前のタスクに集中できているか、付加価値を生み出せているか、活力をもってコミュニケーションできているか、続く生産活動のために落ち着いた状態を維持できているかをチェックして、それぞれの状態をバーの長さで示すほか、年齢程度を表すアニメーションの動き、数値による「アタマ年齢」で表示する。
生産性や創造性が高い時には、アタマ年齢が若くなり、逆にこれらがストレスや疲れで低下してくると、アタマ年齢も上がっていくそうだ。
一方の「カラダ年齢」では、頭の動きから得られるデータをもとに、活動量と姿勢、安定性を測り、歩行時の動きや姿勢、座っている時の姿勢など、日常シーンにおける身体バランスの適性度を可視化する。
姿勢良く安定して歩行し、気分転換も行えている場合などには、カラダ年齢が若くなり、不自然な姿勢でデスクワークを続けている場合などには、カラダ年齢が上昇していくという。「アタマ年齢」と同じく、活動量・姿勢・安定性からみた状態を3つのバーで示すほか、アニメーションでの現在年齢表現も行う。
各ユーザーのライフスタイルにあったアプリを続々追加予定
ジェイアイエヌでは、「JINS MEME App」のほかにも、それぞれのユーザーにおけるライフスタイルにあった専用アプリを続々とリリースしていく予定で、任意のものを選択することで、ユーザーベネフィットが最大化される環境を整備していく方針だ。
具体的には、動きの質を可視化できる性質を活かした、ランニングフォームをチェックする「JINS MEME RUN」、トレーニング管理を行う「JINS MEME CORE TRAINING」、眠気や疲労度を検知できる性質を活かす、ドライバーの安全運転サポートアプリ「JINS MEME DRIVE」などが提供予定となっている。
また、音楽やエンターテインメントなど、さらに「JINS MEME」の可能性を広げる実験的アプリの展開も予定しており、さまざまな開発者に向け、SDKとAPIの公開も行っている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ジェイアイエヌ プレスリリース
http://pdf.irpocket.com/C3046/ByiD/UCbR/M6Qs.pdf