2012年中に急増も2月に激減
去る1月、「socialbakers」は2012年のFacebookユーザー数を発表した。それによれば、アジアのユーザー数は約2億7,800万人。ユーザーの増加数ランキングでは、日本は第3位にランクイン。日本のFacebookユーザーは2012年の1年間で約1,100万人増、12月31日時点で約1,700万人となっている。
しかし、これと正反対の現象がこの2月、急に起こった。日本のFacebookユーザーが一気に
330万人も減少したという。IT関連のコンサルタントなどをする永江一石氏が7日、ブログで報告している。それによれば、ユーザー数は2月5日に大激減、現在約1,400万人だという(数字はsocialbakersのデータを元にしている)。
減少原因のひとつの可能性として、永江氏は架空IDの削除をあげている。Facebook利用者なら身に覚えがあるかもしれないが、見ず知らずの女性(例えば
「太田咲」「荒井七海」)からフレンド申請が来たことはないだろうか?Facebookがそうした架空IDを削除した可能性もある。しかし、永江氏は
「(Facebookには)まだまだ無尽蔵に架空IDがいる」
と指摘する。
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アメリカでも進むFacebook離れ
実は、永江氏も指摘しているように、アメリカでもFacebook離れが進んでいる。THE WALL STREET JOURNAL.が先月報じたところによれば、アメリカでは昨年12月初旬に、前月比で
140万人の減少を記録したという。記事では、
「広告の増加と試験的に徴収した新手数料が一部ユーザーの神経にさわったのではないか」
という専門家のコメントが紹介されている。永江氏は、日本にも同様に
「Facebookに嫌気がさして止めた人も結構いるのか」
と推測している。
ブラジル人にネットマナーなし?
一方、急激にユーザー数を延ばしているのが南米ブラジル。増加数ランキングでは第1位、ユーザー数は実に6,500万人(1年間でざっと3,000万人増)に登る。
しかし、このブラジル人ユーザーの増加を永江氏は不安視する。永江氏いわく、
「ブラジル人の辞書に「ネットマナー」という言葉は無い、と思う」
その理由は猛烈なスパムメッセージ攻撃。
相手の国、言語おかまいなしに、おそらくは下ネタ、ドラッグネタと思われるメッセージを送りつけてくるという。そのような荒れた状態になれば、さらにFacebook離れが進む可能性はありえる。架空IDやスパムへの対応、広告や手数料システム。Facebookはより一層難しい舵取りを迫られそうだ。

socialbakers:10 Fastest Growing Countries on Facebook in 2012
http://www.socialbakers.com/blog/1290-10-fastest永江一石のITマーケティング日記
・日本のFacebookユーザー、たった1ヶ月で330万人も大激減!!
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=5461・Facebook日本の会員数ついに減少へ!! そしてブラジルからの猛攻撃がそろそろ始まる
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=5262THE WALL STREET JOURNAL.:フェイスブックの米国内ユーザー数140万人減
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324