記者会見をでっち上げ
1月29日、岡山県岡山市の高谷茂男市長は記者会見において電撃発表を行なった。いわく
「岡山市を桃太郎市に改名する」。
が、これは真っ赤なウソだった。これはいわば“予告編”。2月1日にスタートした同市をPRするキャンペーンに注目を集めるためのウソの記者発表だったのだ。そして本当にキャンペーンは始まった。そのキャンペーンのキャッチフレーズとは?
「伝説の岡山市」
これまたウソかと疑いたくもなるが、こちらは本当だ。そして、岡山市は特設サイト
「伝説の岡山市」を開設した。
シャレの効いた映像で市をPR?
同サイトの目的は「岡山市の伝説を真相解明」すること。俳優・甲本雅裕氏が私立ならぬ“市立”探偵に扮し、岡山市の伝説を調査するというものだ。プロローグ編のムービーは海外ロケまで行なわれており、気合い充分。
1本目の映像では、
「岡山市は、大都会である」
を検証している。インターネットの世界では岡山市は大都会であると評判だとか(後述)。このほか、「岡山市は(自称)日本一暮らしやすい街である。」「裸祭りの福男に、福は訪れる。」などが公開されている。今後も順次ムービーをアップ、計11本が公開される予定だ(プロローグ編は下部に転載)。
[“大都会岡山”で画像検索すると…]
期間限定“大都会カレー”登場
ところで、気になる「大都会岡山」という呼び方。実はこれは今に始まったことではないという。由来は、
2006年8月6日放送のNHK「トップランナー」において、歌手のアンジェラ・アキが岡山を「大都会」と発言(ニコ典インターネット用語辞典より)
したことにあるという。
その後、この「大都会岡山」が一人歩きしたのか、ネット上には岡山市を大都会風(というよりも、SF映画のような近未来風)に描いた画像が出回ることとなった。試しに「大都会岡山」で画像検索すると、確かにクオリティの高い驚きの作品が登場する。
今回の岡山市のキャンペーン「伝説の岡山市」は、インターネット上の“定番用語”を同市がうまく利用した形だ。果たして、岡山市、知名度アップとなるか?なお、キャンペーンに合わせ、同市市役所の地下1階食堂には、期間限定メニュー
「大都会カレー」が登場する(2月4日〜28日)。

サイト「伝説の岡山市」
http://den-oka.jp/ニコ典 インターネット用語辞典:大都会岡山
http://nicoten.web.fc2.com/2/4t/4112-daitokai.html[なかなか力作?“伝説の岡山市”プロローグ編]