「Firefox OS」搭載端末が登場へ
KDDI株式会社が25日、Mozilla CorporationとFirefox OS搭載端末の日本市場への導入と、この新OSの機能向上のため、協力していくことで基本合意したことを発表した。KDDIは、このMozillaによる次世代基本OSを搭載したスマートフォンを2014年初頭にも発売するものとみられている。
これまでスマートフォンのOS市場は、AppleとGoogleで約9割のシェアを占めており、新OSがこの絶対的な体制を崩すものとなるか注目される。
より安価で多様なサービスが生まれる期待も
AppleやGoogleによるOSは、それぞれの仕様に合わせたアプリが使いやすい反面、携帯電話キャリアが独自のサービスを提供したり、安全性を高めたりすることには向かなかった。
これに対し、Firefox OSは、HTML5をはじめとするWeb標準技術をベースとしたオープンなモバイルプラットフォームであり、プログラムの基本技術が公開されているため、各キャリアが独自のサービスを展開しやすいものとなっている。設計も簡単で、互換性もあることから、利用者にとっては安価で多様なサービスを受けられるようになる可能性が高いと期待されている。
KDDIでは、さまざまなニーズに対応したFirefox OS搭載スマートフォンの導入を検討していくとしているほか、Mozillaが管理し、Firefox OSを搭載する端末を開発するメーカーが利用するソフトウェア群へ、各種機能追加のためのソースコードを作成するうえで貢献・協力を行っていくとしている。
同社ではこの協力関係構築により、開発のスピードアップ、端末ごとの機能差解消が図れるほか、データ通信の最適化、セキュリティ機能の強化、任意のアプリケーションをユーザー自身が制限可能とする「ペアレンタルコントロール」などの分野で、それぞれのノウハウを活かした進展が見込めるとしている。

KDDI株式会社 ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/Mozilla Firefox OS
http://www.mozilla.jp/firefoxos/