送信先によって差がある価格
フェイスブックが「友達以外の誰かや有名人にメッセージ送信する際、課金をする」というシステムのテスト運用をしていると、Guardian.co.ukが4月8日に伝えている。課金の上限は10.68ポンド(約1700円)、最低価格は71ペンス(約107円)であるという。
スパムメッセージを防ぐことが目的
このテスト運用は、先月から英国内の10パーセントに当たるユーザーに対して開始されている。有名人の中でも料金の違いがあり「英国の飛び込み王子」と呼ばれるロンドン五輪で高飛込みの選手だったトム・デイリーにメッセージを送る場合は10.68ポンドがかかる。
コメディアンや政治家、BBCのジャーナリストやハリー王子のガールフレンドといったトム・デイリーほど有名ではない人物の場合、フェイスブックが標準と定めている71ペンス(約107円)が適用される。しかしながら、友達以外にメッセージを送る場合には10.68ポンドが適用されるため、他人と有名人が同じ料金の範囲内に混在している状態だ。
英国のフェイスブックユーザーの中では既に賛否両論であり、不満を感じている人が多いといえる。フェイスブックは、ファンからの熱心すぎるメッセージや、他人から送られてくるスパムを防ぐ効果があるとしている。しかし、知人以外からのメッセージを受け取るメリットを無視してはいけないと指摘するユーザーもいる。
同サービス内ではいまだに無料でメッセージを送ることもできるが、有料メッセージは相手の「受信フォルダー」に送られるのに対し、無料のメッセージは「その他フォルダー」という重要度が一番低いフォルダーに送られるため開封されない可能性がある。
フェイスブックは、現在はあくまで試みの段階であり全世界に適用するかどうかは未定とのことだ。試験期間の長さも未定であり、テストユーザーからのフィードバックにより今後の方針が決まる可能性が大きい。
同社は、料金の範囲はフェイスブック内のメッセージの量などを元にして機械的に決定したとしているが、値段の違いが人気の度合いを表示していると誤解しないで欲しいと述べている。

theguardian.co.uk
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