NTTドコモ、ABC Cooking Studioなどが配信教室展開へ
NTTドコモとABC Cooking Studio(以下「ABC」)、NTTアイティ、インセクト・マイクロエージェンシーが、タブレット端末を活用した料理教室の共同実証実験を行うと発表した。将来のサービス展開実現を目指している。
この実証実験は、4月24日から9月30日の期間に実施されるもので、ABCの六本木・東京ミッドタウンにある料理スタジオ「ABC Cooking Studio plus international」や、男性向け料理スタジオの「ABC Cooking Studio +m」(全国6店舗)において実施するという。
(報道発表資料よりレッスン用映像参考イメージ画像)
より多角的な利用が可能、言語ハードルもなし
このタブレット端末を活用した新たな料理教室では、講師が直接教えるのではなく、その端末が講師になるかたちで、画面に表示されるレッスン用映像の視聴と、アシスタントによるサポートで料理を学んでいくという。
参加する生徒は、それぞれ専用の料理アプリを通し、自分のペースで料理を学んでいくこととなる。レッスン用映像に他言語の字幕やナレーションを施すことにより、言語のハードルも越えることができ、講師の言語スキルを問わず、幅広い参加者がレッスン内容を享受できるとしている。
料理中、手が離せない状況でも、タブレットに触れることなく操作できるように、ジェスチャーコントロール技術を利用し、オリジナルUIの開発・検証を進めていくそうだ。また、NTTアイティのひかりサイネージを利用し、遠隔地の料理スタジオや生徒自宅へのレッスン映像等、コンテンツの配信・運用実験も実施するという。
今後、こうしたタブレット端末活用のレッスンスタイルにより、特定のスタジオでしか受講できなかった限定レッスンも、遠隔地から受講可能になるほか、通信教育のように、通学が難しいユーザーにもサービスが提供できると見込んでいる。また海外へのサービス拡大も視野に入れており、日本の食文化など料理レッスン事業のグローバル展開も可能になるとしている。
NTTドコモでは、当初「Xperia Tablet Z」をABCに20~30代貸し出す予定だ。9月30日の実験終了後、今年度中にも本格的にサービスを開始する方針としている。

NTTドコモ 報道発表資料
http://www.nttdocomo.co.jp/info/