「OricoCard Visa payWave」デビュー
株式会社オリエントコーポレーションとビザ・ワールドワイドが16日、非接触型決済ソリューションの「Visa payWave」を搭載したNFC(近距離無線通信)対応のクレジットカード「OricoCard Visa payWave」を開発したと発表。17日よりオリコのウェブサイト限定で、発行受付を開始した。
「OricoCard Visa payWave」は、接触ICと非接触ICがひとつとなったデュアルインターフェースのICモジュールを採用し、多彩な利用を可能にしている。また、カードは縦型デザインを採用し、マット加工タイプに。男女ともに持ちやすいデザインとしたという。
年会費は1312円で、初年度は無料、年1回のショッピング利用で次年度は無料となる。オリコのポイントサービス「暮らスマイル」が利用でき、海外加盟店でのショッピングではポイントが2倍となる。また国内・海外旅行傷害保険が付帯する。
(ニュースリリースよりカード参考画像)
初年度1万枚の新規入会を目指す
「Visa payWave」は、Visaが開発した、国際標準仕様「EMV」に準拠した高い安全性と拡張性を備えた非接触IC決済ソリューションで、スピーディな取引を実現するものとして、注目を集めている。クレジットカードのみならず、デビットカードやプリペイドカード、形状としてもカード以外にモバイル等での展開も可能となっており、用途が幅広い。
利用には、店舗側のICカードリーダーライター端末が「Visa payWave」に対応している必要があるが、2013年1月現在で、世界41カ国の利用が可能といい、アメリカ、カナダ、シンガポール、韓国、香港、台湾、オーストラリア、フランス、イギリスなどが含まれ、日本人の海外渡航先上位国に限定すると、中国以外はカバーできているそうだ。日本でも2012年末から加盟店導入が始まっている。
すでにNFC決済に対応するスマートフォンなども登場しているが、モバイル端末での決済は、NFCにおいて代表的なペイメントアプリケーションのひとつとなりつつある。世界中でもNFCサービスへの関心は高い。しかし、現在の日本国内の非接触ICスキームは、日本独自規格であり、海外では用いることができない。
これを改善したのが「OricoCard Visa payWave」で、オリコによれば、国内でも海外でも、非接触IC決済を気持ちよく利用できるもので、グローバルスタンダードなサービスを求める利用者のニーズに応えるカードとなったという。
海外での買い物などの際も、非接触のため、店員にカードを渡してしまう必要がなく、安全性も向上すると考えられる。国内でもスピーディに決済したい、海外でも安全に便利にカードを使いたいという人におすすめだ。オリコでは、初年度1万枚の新規入会を目指していくとしている。

オリエントコーポレーション ニュースリリース
http://www.orico.co.jp/company/news/オリコ ウェブサイト OricoCard Visa payWave
http://www.orico.co.jp/creditcard/Visa payWave
http://www.visa.co.jp/ap/jp/personal/features/