Staplesが「Cube 3D Printer」を販売へ
現地時間3日、オフィス用品などを取り扱う米小売チェーン大手のStaplesが、3D Systemsの3Dプリンタ「Cube 3D Printer」を、6月末より一部の店舗とオンラインストアで、その取り扱いを開始し、販売していくと発表した。
「Cube 3D Printer」は、それまでの3Dプリンタに比べると、きわめて安価に手に入るうえ、コンパクトでシンプル、スタイリッシュなデザインから、3Dプリンタ本格普及のカギを握る製品として、発表以来注目されてきた。これまでの顧客は一部の趣味で使用するユーザーに限られていたが、これで米国内で初めて、大手小売業者が提供を開始することとなるため、購入層の拡大が見込まれ、動向が注視される。
1299.99ドルの価格は安い?高い?
物体を印刷し、実物化できる3Dプリンタは、ひろく興味をひく製品であり、メディアで取り上げられることも多い。しかし実際に手に入れるには、高額な価格がネックとなってきた。格安とされるこの「Cube 3D Printer」もStaples販売価格で1299.99ドルとなるという。すぐに購入を決断できる価格ではないが、手が出ない価格でもないため、一定の関心を集めるだろう。
「Cube 3D Printer」は、MacにもWindowsにも対応し、25種類のテンプレートが付属するほか、加えてオンラインで多くのテンプレートが提供されている。造形用のデータはWi-Fiで送信でき、手軽に使える。最大5.5インチ(約14cm)角の範囲で3D印刷が可能で、それ以上の大きさのものを作りたい場合は、分割印刷して組み合わせることとなる。

Staples プレスリリース
http://staples.newshq.businesswire.com/press-release/3D Systems Cube
http://cubify.com/cube/