パートナーシップ契約の締結を発表
台湾のFoxconn Technology GroupとMozillaが3日、両社間で幅広いパートナーシップ契約を締結することを明らかにした。今後、モバイルOSの「Firefox OS」を搭載した機器の開発を進めていく方針だ。Foxconnは従来、独自仕様の製品製造を行ってきたが、現在その枠を拡大し、ソフトウェアとハードウェアを統合するサービスの提供を進めている。
Firefox OSは、HTML5とオープンなWeb技術に基づくモバイルOSで、Mozillaが開発を行っている。このOSとOS用アプリケーションは、HTML5やJavaScript、新開発のWebアプリケーションAPIなどを使用して開発されており、ユーザーや開発者、メーカーは、これまでの独自仕様によるモバイルOSで見られたさまざまな制約を解消できるとされている。
Firefox OS搭載の最初のデバイスは今夏提供開始の予定
Foxconnは、米Appleをはじめ、多数のメーカーにおける各種電子機器などの受託製造を行っている企業。同社のイノベーションデジタルシステムビジネスグループのジェネラルマネージャであるYoung Liu氏によると、Foxconnは「8つの画面、1つのネットワーク、1つのクラウド」というビジョンの実現に全力で取り組んでおり、ソフト、ハード、そしてコンテンツやサービスを統合して提供する新しい手法の開発に積極的に取り組んでいるという。そして、こうした同様のビジョンを掲げるMozillaとの協業の実現を非常に喜ばしいことと捉えており、今後ユーザーらにより大きなメリットを提供できるものと考えているとしている。
FoxconnがFirefox OSでMozillaと提携するという見方は、以前から報じられており、今回はそれが正式に決定、発表されたかたちとなった。Firefox OS搭載のデバイスは、多くのメーカーで開発が進められており、Mozillaによると、その最初のものは今夏にも提供開始の予定という。

Mozilla プレスリリース
https://blog.mozilla.org/press/2013/06/Mozilla Japanブログ
http://www.mozilla.jp/blog/entry/10303/Foxconn Technology Group
http://www.foxconn.com/