原作をもとにした二次創作の販売専用プラットフォーム公開
米Amazonの出版部門を取り扱うAmazon Publishingが、現地時間22日、新たなプラットフォームとして「Kindle Worlds」を発表した。
このプラットフォームは、原作に登場するキャラクターや、そのストーリーに基づいて、新たに創作された、いわゆる二次創作の作品を販売できるもので、まず、小説の販売が可能となっている。
ベースとなる原作の対象は、Amazonが権利者からライセンスを得た作品で、契約が完了しているものであれば、それをもとにして生みだした二次創作作品を、正式に販売することができる。
近日中にゲームや映画、音楽など他のコンテンツにも拡大予定
発表によると、現在ライセンス契約が結べているのは、米Warner傘下のAlloy Entertainmentが手掛けるテレビドラマで、New York Timesのベストセラーシリーズである、Cecily von Ziegesarの『Gossip Girl』、Sara Shepardの『Pretty Little Liars』、L.J.Smithの『Vampire Diaries』の3作品だそうだ。
近日中にライセンス取得作品を拡大していくほか、小説部門だけでなく、ゲームや映画、音楽といった他のコンテンツの二次創作も可能となるよう、権利者らと協議を重ねていく方針としている。
二次創作作品の売り上げは、原作の権利者と二次創作作品の作者にロイヤリティ分配を行う。作者への分配率は原則、10000字を超えるもので売り上げの35%、1ドル以下で販売される5000~10000字以内の短編作品で売り上げの20%と設定されており、これにあたる金額がAmazonから毎月支払われることとなる。
なお、専用販売ストアの「Kindle Worlds store」は、6月にもオープンとなる予定だ。

Amazon プレスリリース
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtmlAmazon Kindle Worlds
http://www.amazon.com/gp/feature.html