ネットで詳細地図を購入、正規版販売再開へ
国土地理院が27日、インターネットを通じて購入できる「電子地形図25000」について、現在販売を一時停止しているが、今後の販売再開に関する予定と、試用版のデータ提供を行うことを発表した。
この国土地理院の「電子地形図25000」は、正規版がデータの一部不具合のため、5月10日より販売が停止されていた。当初は5月中旬の販売再開見込みとしていたが、新しい内容・表現とした電子地形図を作成。その新・正規版販売再開に先立ち、まず試用版の地図データ提供を行うこととしたという。
(別添資料より参考画像)
試用版ユーザ登録は6月3日より開始
試用版として提供されるのは、全国の25000分の1地形図の区画ごとの地図画像データ。従来販売していた「建物がグレーで陰影無し」を多様化し、建物の色はピンク・グレーから選べるようになっているほか、地形の凹凸を分かりやすく表現する陰影の有無も選択可能という。このカラーと陰影の組み合わせで、4種類のデータ利用ができる電子地形図だ。なお、対象範囲や表現などを自由に選ぶことのできた「オンデマンド版」は試用版の対象とはなっていない。
ダウンロードして用いるこの試用版は、6月中旬より提供開始され、1ヶ月間無料で利用できる。ユーザには、その後のアンケート調査等に協力してほしいとしている。参加希望者は、まず6月3日より国土地理院のホームページ上で、試用版ユーザの事前登録が受付開始されるので、必要事項を入力し、登録すればよい。
準備が整えば、詳細ホームページ等で発表され、登録ユーザにはメールでも通知されるという。流れとしては、そののちフィードバックを受けて、購入システム等も改良し、7月中旬にも正規版の販売再開としたい方針だ。このときには、オンデマンド版も併せて再開される予定といい、修正が必要となった範囲をすでに購入している人には、個別連絡の上、代品として速やかに修正後のデータを送付するとしている。

国土地理院 報道発表資料
http://www.gsi.go.jp/kibanjoho/