新たな旅行サービスを共同で提供へ
株式会社NTTドコモと株式会社ジェイティービー(JTB)が31日、新たな旅行サービスを共同で提供することを目的に、検討・準備を進めていくことで基本合意したと発表した。ドコモの旅行業参入として注目を集めている。
両社は共同で開発したツアーなどの旅行商品を、今年の10月以降、ドコモのスマートフォンおよびタブレット端末向けのサービスサイトである「dマーケット」で販売していく方針だ。
(報道発表資料よりサービスイメージ参考図)
スマホで簡単購入、情報一体化で計画から旅行中までさらに便利に
今回の提携により、JTBはドコモに旅行商品の企画力や旅行事業の運営ノウハウなどを提供する。同社が中期経営計画の重点領域と位置付けたWeb事業における販売強化の実現も目指す。一方、ドコモではその顧客基盤を活かし、JTBの旅行商品をモバイル端末を通じて販売するほか、行動支援型の情報サービスを提供していく。
具体的には、JTBの旅行商品をスマートフォン等で手軽に購入することができるようになる。また購入時、宿泊施設の情報や周辺の観光情報、テーマに沿った旅行プランなどをまとめて確認できるようにし、ユーザーが希望する旅行計画を簡単に立てることができるようにしていくという。
加えて、旅行中においては「ドコモ地図ナビ」等のサービスを活用することで、目的地へのナビゲーションや周辺スポット検索等、必要な情報をその場で得ることができ、観光スポット巡りなどをより快適に楽しめるようになるとする。NTTドコモでは、モバイルの特性を活かした新しい「旅行の総合サポートサービス」の実現を目指すとしている。
ドコモは昨今ネット通販事業に力を入れており、2015年度の同事業における売り上げを、12年度比の約12.6倍となる3000億円にまで拡大する目標を掲げている。旅行商品の取り扱いも開始することにより、この目標の早期達成を目指していくとみられる。

NTTドコモ 報道発表資料
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2013/JTB
http://www.jtb.co.jp/