禁止行為等を明文化し、利用規約に追加
Twitter社は、英国で同社の運営する「Twitter」を用いた殺害予告等の脅迫行為や個人に対する攻撃ツイートが相次いだことをうけ、英国時間の3日、利用規約とガイドラインの改訂を行った。あらためて禁止行為を明文化し、こうした利用を容認しない方針を強く打ち出している。
英国では、イングランド銀行が発行する紙幣のデザイン更新をめぐり、その新たな図柄に女流作家、ジェーン・オースティンの肖像を用いることが決定された直後から、その採用を推進する運動を行っていた女性権利活動家らに、脅迫的な内容のツイートが多数寄せられ、炎上状態に。逮捕者も出る騒ぎとなっていた。
こうした騒ぎから、運営側であるTwitter社の対応にも批判が相次ぎ、被害者へ謝罪するとともに、今回の新たな措置がとられることとなった。
(改訂されたThe Twitter Rulesより参考画像)
通報ボタンの設置も、近く日本でも発表か
Twitter社がUK公式ブログで伝えている新たなルールでは、ユーザーを特定したかたちでの嫌がらせを目的に、個人攻撃にあたる投稿を行ってはならないと明文化されている。具体的には、複数のアカウントを用いたメッセージ送信、嫌がらせのみを目的とするメッセージ送信、一方的または脅迫的な内容での投稿といった要素で、運営側が禁止行為にあたるかどうか、判断していくという。
また、ユーザー同士でもチェックしてもらえるよう、最新版のiOS向けアプリと、モバイル向けWebには、こうした禁止行為が行われていることを通報するボタンも設けているといい、Android向けアプリ、一般Webブラウザ版にも、来月中には追加する予定と説明している。
日本でも近く同様のルール明文化、利用規約改訂などについて、発表がある可能性がある。なお、通報ボタンについては、特定のアカウントを凍結に追い込むために、悪用するケースが出るのではないかといった懸念の声も上がっており、動向が注視されるところとなっている。

Twitter UK Blog
http://blog.uk.twitter.com/2013/08/The Twitter Rules
https://support.twitter.com/articles/