9月1日、岩手県釜石市で実施
総務省の研究会における提言を受け、無線LANをめぐる諸問題に取り組む場として発足した、関連する82企業および団体が会員となっている「無線LANビジネス推進連絡会」が5日、大規模な震災等を想定した、国内初の公衆無線LAN無料開放実証実験を実施すると発表した。
実験は、防災の日でもある9月1日に、岩手県釜石市で行われる。総務省主催の「無線LANビジネス研究会」での提言等を受けて、実施が決定されたもので、釜石市の「シープラザ釜石」で行う予定という。
(実証実験について 発表資料より参考画像)
「災害用統一SSID」を利用
実験は、各事業者のアクセスポイント共通で利用可能な「災害用SSID」を試験的に利用できるようにし、ユーザーがその契約事業者に関わらず、インターネットに接続できる環境を無償で提供する。
通常であれば、A社で契約したスマートフォンは、対応するA社のアクセスポイント、A社センター設備を通じて接続されるものとなっており、この環境では、A社契約以外の他社スマートフォンやパソコン等では、ネットに接続することはできない。
ここに「災害用統一SSID」を設定すると、契約事業者に関わらず、幅広いユーザーが、それぞれの端末で公衆無線LANを利用できるようになる。
無線LANビジネス推進連絡会では、今回の実証実験を通じて、ユーザーの利用状況をもとに、いざというときにも役に立つ、より利用しやすい環境の構築、利用の促進を目指し、取り組みを進めていくとしている。

無線LANビジネス推進連絡会 新着情報
http://www.wlan-business.org/info/201308/シープラザ釜石
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/