実現すれば、国内大手3社すべての取り扱いに
長くうわさされてきたNTTドコモによる米Appleのスマートフォン「iPhone」の取り扱いだが、いよいよ実現する可能性が高まってきたようだ。6日、日本経済新聞、朝日新聞デジタル、NHKニュースなど、日本国内の各報道がいっせいに報じている。
Appleは現地時間の9月10日、イベントの開催を予告しており、ここでiPhoneの新機種が発表されるものとみられている。報道によると、ドコモはこの新機種からのiPhone販売開始となるという。実現すれば、ソフトバンクモバイル、KDDI(au)、NTTドコモと国内携帯大手3社すべてがiPhoneを取り扱うこととなり、さらなる競争の激化が予想される。
現在最終調整中?
日本経済新聞は、販売ノルマなどの基本条件面で、NTTドコモとAppleの両社が折り合い、現在細部を詰める最終調整段階に入っていると伝えている。発売時期については、「今秋にも」開始とみている。
一方、朝日新聞デジタルが伝える、関係者が明らかにした話によると、先述のAppleが開催する10日のイベントにおいて、ドコモへの供給も公表される方向で進んでいるといい、こちらは発売時期を早ければ20日としている。
NHKニュースは、具体的な発売時期については触れていないが、やはりAppleの最新モデルから販売に参入する方針を固めたとし、顧客流出で苦戦が続くNTTドコモと、6000万件の契約をもつNTTドコモの販売網を活用してさらに日本での販売台数を伸ばしたいAppleの狙いが一致したものとみられると伝えた。
KDDIの田中孝司社長は2日、ドコモがiPhoneを発売することも前提に準備していると、この件に言及しており、関係者のあいだでは、いよいよドコモもiPhone販売参入という見方が強まっていたようだ。
これまで何度も伝えられては誤報、見送りとなってきた、NTTドコモによるiPhone販売だが、今回はどうか。同社の副社長である坪内和人氏が、先月下旬から、すでに(iPhone)販売の態勢は整っており、いつ出すかが問題だといったコメントを出していることもあり、これまで以上に信憑性が高いとも見受けられる。iPhone新機種とともに、動向が注視される。

Apple
http://www.apple.com/jp/NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/