両アプリケーションをシームレスに実行
Parallels, Inc.(米ワシントン州)の日本法人、パラレルス株式会社が29日、再起動することなくMac上でWindowsを実行でき、両方のアプリケーションをシームレスに利用することができるソフトウェアの最新バージョン「Parallels Desktop 9 for Mac」を発表、国内における発売を開始した。
既存ユーザー向けのアップグレード版が、パラレルスのウェブサイトから購入可能となっている。新規ユーザー向けには、小売店やオンラインストア、パラレルスのウェブサイトなどでパッケージ版を販売していくが、こちらの開始は9月6日を予定している。初回出荷限定4000本が特別価格となるほか、アカデミック版、大学生協版も用意されている。
「Parallels Desktop for Mac」は、Mac用のデスクトップ仮想化ソフトとして、広く使用されているが、今回の最新バージョンでは、iCloud、Dropbox、Google Drive、SkyDriveなどのクラウドストレージへの最適化を図っており、MacとWindows仮想マシンの間で、ファイルをローカルに重複して保存するといった必要がなくなっている。
対応拡張、利便性・パフォーマンスも大いに向上
またWindowsアプリケーションをLaunchpad上に配置することも可能となり、次期OS X Mavericksも含めて、Mac OS Xの機能をWindowsアプリケーションでも使用できる。Windows 8およびWindows 8.1もサポートし、スタートメニュー、Windowsスタートボタンの復活、メトロアプリを単独ウィンドウで開くといった特徴が生まれている。
Macがスリープ状態でもアプリケーションを最新の状態にする[
Power Nap」機能を、Windowsにも適用できるようになっており、Windowsアプリケーションにおいても常に最新状態に保つことが可能だ。
加えて、セキュリティ機能の改善やマルチモニター使用時の柔軟性の向上、Macのジェスチャー機能をWindowsアプリケーション上で使用する際の機能強化なども実施されている。Linuxユーザー向けにもMac OSとの親和性を高めたそうだ。
旧バージョンに比べ、多い使用方法や操作のいくつかで、大幅なパフォーマンス向上も実現しており、仮想マシンの起動とシャットダウンを最大25%高速化したほか、仮想マシンのサスペンドまでの時間を最大20%短縮、3DグラフィックおよびWebブラウジングでともに最大15%のスピードアップをかなえている。

パラレルス ニュースリリース
http://www.parallels.com/jp/news/id,33421Parallels Desktop 9 for Mac
http://www.parallels.com/jp/upgradepd9/