人気アプリ、プラットフォームを移行
日本マイクロソフト株式会社が27日、発表したところによると、株式会社マインドパレットは、同社の提供するスマートフォン用写真共有アプリケーション「Snapeee」(スナッピー)において、そのプラットフォームをAmazon Web Services(AWS)からWindows Azureへ移行させたという。この移行により、マインドパレットはデータベースコストを約20%削減することができたそうだ。
「Snapeee」は、基本無料で提供されている写真共有のソーシャルアプリで、女性ユーザーのニーズに特化。豊富なスタンプ、フレーム、ブラシ、フィルターなどの機能で、撮影した写真を簡単に可愛く加工し、共有することができる。2011年5月のリリース以来、順調にダウンロード数を伸ばしている人気アプリであり、日本を中心にアジア各国で約500万人のアクティブユーザーを獲得している。
ユーザーの増加に対応、為替面のメリットにも注目
発表によると、「Snapeee」はこのように人気アプリとなり、さらなる成長に向けて、さまざまな企業とのコラボレーション企画なども展開中であるが、その一方で、多くのユーザーを抱えるサービスとなったゆえの運用コスト増大という課題、効率管理やより充実したサポート環境の必要性が生じていたという。こうした課題を解決するため、プラットフォームをAWSからWindows Azureへ移行することとした。
具体的には、Windows AzureをIaaSサービスとして活用するWindows Azure仮想マシンにLinux環境を構築、7月には移行を完了していたという。SimpleDBとDynamoDBに代わるKey-Value Storeには、トランザクション課金となるAzureテーブルを、さらにMySQLの代わりに容量課金となるSQLデータベースを採用している。
移行後の効果について、マインドパレット取締役副社長兼COO/CTOの神尾隆昌氏は、パフォーマンスを維持してコストを削減できたことや、決済が円建てであるため為替相場の変動に左右されないという経営的メリットが得られたことを述べている。

日本マイクロソフト株式会社 プレスリリース
http://www.microsoft.com/ja-jp/news/Press/日本マイクロソフト for Business 導入事例
http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/mindpl.aspx株式会社マインドパレット ホームページ
http://mindpl.co.jp/Snapeee 公式サイト
http://snape.ee/ja/