専用ソフトウエアを開発、新サービスとして提供へ
ソフトバンクモバイル株式会社は17日、知的障がいをもつユーザーの社会生活を支援する「アシストスマホ」(仮称)を開発したと発表した。新サービスとして、2014年3月以降に提供を開始する予定という。
この「アシストスマホ」(仮称)は、シャープ製の「シンプルスマホ SoftBank 204SH」に専用ソフトウエアをダウンロードし、「アシストスマホ」モードに切り替えることによって利用できるもので、メールによる連絡や日常の行動をサポートする。このサービスは、厚生労働省が実施する「2013年度障害者自立支援機器等開発促進事業」に採択されている。
(画像はプレスリリースより)
専用サイトを通じて管理、多彩な機能でサポート
サービスとしてまず、保護者や支援者がユーザーの端末にリンクし、設定や後方支援を行うことができる専用サイトを提供する。この専用サイトを通じ、ユーザーの習熟度に応じたホーム画面変更やアプリの選定、各種サポートの設定が可能で、個々にスマートフォン端末を使いやすい環境をつくることができる。
具体的には、簡単に連絡や報告のメールを作成できる「アシストメール機能」や、目的地までをAR技術を活用して分かりやすく案内する「アシストナビ機能」、通勤・通学の目的地周辺エリアをあらかじめ指定しておき、決まった時間にそのエリアへ到着したかどうかを、登録した保護者や支援者にメールで通知する「みまもるフェンス機能」などがある。
利用料金は無料。対応機種の「シンプルスマホ SoftBank 204SH」はシニア向けスマートフォンとして提供されているもので、Google Playには非対応となっている。そのため「アシストスマホ」の利用を希望する場合は、契約時にその旨申し込むか、今後設置予定の専用コールセンターへの申し出が必要という。なお、同機種以外の端末に対応する予定はない。
ソフトバンクモバイルでは、このサービスを提供するにあたり、就労支援機関や障がい者の積極雇用を行っている企業とパートナーを組み、その内容を広く紹介していくとしている。

ソフトバンクモバイル プレスリリース
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