「Login and Pay with Amazon」でシームレスなショッピング
米Amazonは8日、新決済サービスとして「Login and Pay with Amazon」を発表した。ログインから決済までシームレスにつなぎ、便利で安全性の高い、新たなショッピング体験を提供することができるとしている。
従来の米AmazonによるAmazon Paymentsを通したサードパーティーへの決済サービスでは、ネットショッピングの決済画面でAmazonを選択すると、登録したクレジットカードやユーザ情報を用いて、決済が可能になる仕組みになっていた。これに対し、新たな「Login and Pay with Amazon」は、最初からログインが組み合わせられている点が特徴的といえる。
よって、この決済サービスに対応する外部ネットショップでは、ユーザはそのネットショップのアカウントを新たに作成する必要もなく、AmazonログインとAmazon決済を同時に利用して、簡単に決済ができるようになる。
ショップ側の利便性も高く注目集まる
Amazonはログインしてショッピングを行おうとする顧客の情報のうち、氏名やメールアドレス、郵便番号など必要情報を、該当するネットショップに提供。ネットショップは、アカウントを独自に発行しなくても、基本的な決済を完了できるだけでなく、顧客の把握や購入履歴の提供、クーポンなどを用いた特別割引の発行、荷物追跡サービスなどの提供も行うことが可能という。
Amazonと同程度の安全性も保証されるため、ネットショップ側にとってもユーザ側にとっても、メリットがある。ショップは、Amazon自身も利用している不正詐欺防止システムを追加費用なしで利用できるそうだ。購入した顧客ユーザは「Amazon A-to-z Guarantee」として提供されている、Amazon利用時と同じ保証を受けられる。
ネットショップがサービスを導入するのも簡単で、デスクトップ、タブレット、モバイルウェブサイトに手間無く組み込める開発者向けAPIやウィジェットが公開・提供されている。
手数料は初期費用無料で、月額取引総額が3000ドル未満の場合、1取引につき2.9%+0.30ドルとなっており、米PayPalなどと並ぶ。

米Amazon プレスリリース
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtmlAmazon Payments サービス案内
https://payments.amazon.com/business