お好きなパーツをはめ込んで!
米Google子会社のMotorola Mobilityは現地時間の28日、好みのパーツをはめ込んでいくことで、自分だけのスマートフォンを作ることのできるハードウェアオープンプラットフォーム「Project Ara」について発表した。この冬にもキットを公開していく予定という。
この「Project Ara」では、スマートフォンのパーツを固定し、パーツ間の通信を行うための「フレーム」がまずあり、この「フレーム」に、さまざまな機能をもつモジュールを自分で選び、はめ込んだり組み込んだりしていく。自作PCのスマートフォン版といったスタイルだ。
モジュールには、プロセッサー、ディスプレイ、キーボード、バッテリー、Bluetooth、加速度計をはじめとするさまざまなセンサーなど、現在のスマートフォンで用いられているあらゆる機能のものが考えられている。
(画像は公式ブログ発表文より)
必要部分だけの買い替え・カスタマイズも
それぞれ自分の使い方に合わせて、必要な機能を強化したり、カットしたりすることができ、理想の自分専用のスマートフォンをデザインできる。
また現在のように、端末ごと買い替えを行わなくとも、最新のアプリケーションプロセッサーに取り替えて、動作性を改善させたり、必要になった機能を新たに組み込んだりすることで、常に最適の状態を維持することも可能だ。端末を捨てることが格段に減り、廃棄物削減につながるとも期待されている。
こうしたアイデアは早くから存在したが、実用化への具体的な道が見えてきたのは初のこととなる。Motorola Mobilityによると、今冬にもアルファ版モジュール開発者キットを公開し、一部開発者に招待状を送付して、「Project Ara」プラットフォーム向けモジュール開発コンテストを開催するとしている。
今後の展開におおいに期待したい。

The Official Motorola Blog 発表文
http://motorola-blog.blogspot.jp/2013/10/