メッセージングサービスおよびVoIPサービスのViber社を子会社に
楽天株式会社は14日、世界各国でモバイルメッセージングサービスとVoIPサービスを展開するViber Media Ltd. (以下、Viber社)について、その発行済株式の100%取得と新株発行の引受を行い、同社を買収して子会社化することを決定したと発表した。出資額は総額9億ドルとなっている。
Viber社は、世界で約2億8,000万人の登録ユーザーをもち、月間利用者数は1億人を超えるという無料通話およびメッセージング機能のアプリを提供している。このアプリ「Viber」は、高品質な通話機能とメッセージや画像などの送受信が可能な機能を合わせもっている点が特長で、とくに新興国における急速な利用者数の伸びをみせている。
楽天ではViber社のもつ幅広い顧客基盤を活用し、ECサービスやデジタルコンテンツサービスをグローバルに提供するプラットフォームを構築していく方針という。
日本向けプロモーションの展開も予定
「Viber」のサービスは、「LINE」や「カカオトーク」、「WhatsApp」などのメッセージアプリと似たもの。Viber同士で無料の音声通話が行える以外に、Viberから一般の電話に低料金で発信することができる「Viber Out」というサービスがある。
楽天では、Viberの日本向けの独自プロモーションとして、固定電話に無料で電話をかけることのできるキャンペーンなどを期間限定で実施することを予定しているが、期間など詳細な内容は現時点では明らかにされていない。
楽天は、世界的な人気を誇るメッセージングサービスの「Viber」は、同社のデジタル戦略を補完するものとなるとし、この買収で新たに得る数々のデジタルコンテンツサービスによって、新たな市場を開拓できるとしている。

楽天株式会社 プレスリリース
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2014/Viber
http://www.viber.com/