Mac OS X版も、デジタルノートアプリで新戦略
米Microsoftは現地時間の17日、同社のOfficeアプリケーションの1つであったデジタルノートアプリ「OneNote」をすべてのプラットフォームで無償化、新たな戦略と製品群の発表を行った。
これまで有償提供されてきた「OneNote 2013」がPC、Windows Phone、Androidスマートフォン、iPhone、タブレットなどで無償提供されるものとなったほか、新たにMac OS X版もラインナップに加わり、こちらも無償提供されている。
これにより、ほぼすべてのプラットフォームで無償利用可能となったほか、アプリが提供されていないプラットフォームでも、ブラウザーで無償利用できるオンライン版の「OneNote Online」が用意されているため、活用することは十分に可能だ。ただし、「OneNote for Windows」の一部機能は、プレミアム機能として有償提供となる。
(画像は公式ブログ発表記事より)
API公開でサードパーティーのデバイスやサービスとの連携も可能に
さらに、クラウドAPIを開発者向けに公開。Microsoft自身も、ブラウザーへのクリッピングとメールによるノート送信機能と、このAPIを利用した新たな拡張機能をリリースしたほか、サードパーティーのデバイスやサービスとの連携が可能となったため、複数の企業が対応を発表している。
ニュースリーダーのFeedlyやNews360、Weaveからは直接ブログやニュースをOneNoteへ送信可能。Epson、Brother、Doxie Go、Neatは文書のスキャニングで対応している。Livescribeでは、紙に書いたノートをOneNoteに送信できる。ほかにもスマートフォンから撮影したドキュメントスキャンの送信や自動化支援サービスなどに連携対応が広がっている。
Microsoftでは開発者向けWebサイトを開設し、サードパーティーや開発者に対し、OneNote対応のアプリやサービス開発の支援も行っている。今後も連携を通じたさらなる利便性向上が期待できるだろう。

Microsoft Office 公式ブログ 発表文
http://blogs.office.com/2014/03/17/OneNote
http://www.onenote.com/OneNote デベロッパーセンター サービスAPI
http://dev.onenote.com/