3次元で日本全国を簡単に見られる!
国土地理院は19日、ホームページで公開している「地理院地図」において、日本全国の地図データを3次元で提供する「地理院地図3D」サイトをオープンさせた。誰でも簡単に全国各地を立体的に見ることができるほか、3Dプリンタ用のファイルをダウンロードすることも可能となっている。
これまで国土地理院では、国の地図データを25000分の1地形図や電子地形図25000等として、等高線を用いたいわゆる平面上の地形図表現で提供してきた。しかし、これらから地形を理解するには、一定の判読力が必要であり、より直感的に誰もが理解できる新たな地図表現として、「地理院地図」を3次元で表現できる「地理院地図3Dサイト」を作成したという。
(画像はプレスリリース別紙資料より)
“ぐるぐる”どこでも自由自在!教育に、防災に多用途で活用可能
「地理院地図3Dサイト」では、「地理院地図」から配信している地図データ(地理院タイル)と標高データ(標高タイル)を用い、Web上で簡単に日本全国の任意の場所を、自在に“ぐるぐる”回しながら見ることができる。
立体地図と地形解説をあわせて見ることができる「日本各地の地形ギャラリー」も設けられており、地形に関する基礎知識を得ることが可能だ。また、各地方測量部おすすめの場所を立体的に紹介することも行っている。
任意の場所をマウスによるスクロールやホイール操作によって選択、「この地図を3Dで表示」のボタンをクリックすると、見たい場所の3Dモデルを表示させることができる。左ドラッグで回転、右ドラッグで視点の位置変更、マウスホイールで拡大・縮小が行える仕組みだ。さらに、スライダーを調節することで、高さ方向を強調することもでき、倍率は10倍までの範囲で設定可能となっている。
3Dプリンタで立体模型を作成したい場合は、3Dモデルを表示させた状態で、下方にある「ダウンロード」ボタンをクリック。ファイル形式は材料色で出力するためのSTL形式と、フルカラー出力用のVRML形式が用意されている。ほかにファイルとしては、Webブラウザー上で3D表示させるWebGL用ファイルも提供されている。
国土地理院では、この3次元地形図について、今後、社会資本の管理や防災業務をはじめ、学校教育などさまざまなシーンで活用されることを期待するとしている。

国土地理院 プレスリリース
http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu61003.html地理院地図3Dサイト
http://cyberjapandata.gsi.go.jp/3d/index.html