従来速度の約10倍以上を実現予定
2021年2月16日、ベンチャー企業の株式会社Mitate Zepto Technicaは、高速ゲノム解析を可能とするハードウェア・アクセラレータの基本設計に成功したと発表した。
このアクセラレータは、新開発した並列演算の構築により、従来の10倍以上の処理能力を有するとともに、専用カスタム半導体の併用で、システム構築コストが従来の5分の1程度に抑えられることから、中小企業への展開も見込まれる。
なお、今後は、試作システムを2021年に開発、2022年に量産開始を予定しており、スーパーコンピュータ不要というメリットを生かし、幅広い有効利用が期待される。
食料、医療、エネルギー分野で活用可能
現在のゲノム解析は、スパーコンピュータを用いて行われているが、必要とする分野は多岐に亘る。
遺伝子分析を基にする医療利用、世界人口の増加に伴う食糧危機問題、バイオテクノロジーへの効率的利用、エネルギーの有効利用など、今後の人類問題に係る部分が多い。
昨今、感染拡大している新型コロナウイルスに関して、治療方法の模索やワクチン開発においてもゲノム解析技術が使われており、身近なものとなっている。
今後の人類問題に対し、幅広い有効利用が期待されている。
(画像はプレスリリースより)

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