iPS細胞の早期実用化が望まれる状況
2021年3月16日、クオリプス株式会社(以下 クオリプス)は、16億円におよぶ大幅な第三者割当増資の締結を発表した。
クオリプスは、大阪大学発の再生医療ベンチャーであり、iPS細胞による心筋細胞シートの早期実用を目指しており、すでに商業用細胞培養加工施設の稼働までこぎつけた実績がある。
三年後を目途に市場販売を目指しているが、これを達成するのは増資が必要であるとの判断に至った。
なお、増資には、富士フイルム株式会社、セルソース株式会社などが引受先となっており、それぞれ協業も視野に入れている。
研究開発、実験の加速化が課題
iPS細胞による、心筋細胞シートの実験は成功している状況であるが、実用化を目的とした治験段階の実験に関しては、まだ実現できていない。
培養施設の稼働や増産に関して、加速度的な培養、製造、供給体制を整える必要がある。
また、今後の増産を見越し、海外での生産拠点展開も視野に入れており、加速度的に生産体制の拡充が見込まれる。
これにより計画が実行されることで、治療方法が確立していない重症心臓病患者の機能改善の救いとなることが期待されている。
(画像はプレスリリースより)

クオリプス株式会社
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