従来のクラウドサービスに付加される
2021年4月12日、株式会社日立製作所は、上下水道事業運営保全のため、AIを活用した設備診断、水質予測、運転支援サービスの提供開始を発表した。
従来のクラウドサービスである、O&M(Operation & Maintenance)支援デジタルソリューションに付加されたもので、より総合的な監視、管理を可能にするものである。
特に、設備診断については、不具合などの異常をいち早く見つけることは断水などに直結するため重要である。
なお、ポンプの温度や振動数を監視し、AIにより正常ではない値を発見することで、点検や修理が必要な時期であることを知らせてくれる。
深刻な労働力不足と新型感染症
現在の日本国内上水道事業は、戦後整備されてからすでに数十年経過しており、老朽化起因による破損や故障が多発している。
頻繁に水道設備を更新する必要があるが、老朽化に追い付いていないのが実情である。
加えて、設備のノウハウを持つ熟練技術者が、定年引退と共に減少しており、技術者の確保が難しい。
昨年からの新型感染症も加わり、人の移動や現場勤務が制限される中、AIを活用した監視システムで人の手に頼らない、保全運営に期待が掛かる。
(画像はプレスリリースより)

株式会社日立製作所
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2021/04/0412.html