AIとIoT、クラウドで社会を変える!シャープ新子会社が第1弾ソリューションをリリース
シャープの子会社として、今年10月より営業を開始した株式会社AIoTクラウドは11月29日、独自のAIoTプラットフォームを活用するクラウドソリューションサービスの第1弾として、法人向けビジネスコミュニケーションツールの「LINK Biz(リンクビズ)」を発表した。同日より提供もスタートさせている。
「LINK Biz」は、ビジネスチャットと音声/ビデオ会議機能をシームレスに連携させ、オールインワンで便利に、手軽に、幅広い企業が利活用できるツールとして設計されたもの。中小企業やスタートアップ企業における働き方改革や業務コミュニケーションの改善・迅速化を強力にサポートするサービスとしても期待されている。
ビジネスチャット機能では、テキストや絵文字、ファイルによるメッセージ投稿や内容の編集が行え、スムーズな業務コミュニケーションを必要に応じてとることができる。ビジネス利用に耐えうる細やかな条件指定や、チャンネル管理、通知管理機能を備え、キーワード入力による内容検索にも対応する。
各種情報資料、静止画・動画などのデータもドラッグ&ドロップの直感的で簡単な操作ですぐに共有できるため、ビジネスの活性化や迅速な意思決定に寄与する。これまでこうしたITツールを導入することが難しかった企業でも、SaaSサービスとして手軽に利用できるメリットがある。
ワンクリックでビデオ会議に移行!
そして「LINK Biz」最大の特徴は、ビジネスチャットで議論している状態から、ワンクリックで音声/ビデオ会議に移行できる仕組みだ。チャットの中で会議案内者が参加者へ案内メッセージを発信、参加者が受信した会議招待のメッセージをクリックすると、すぐにそこから音声/ビデオ会議を始められる。
ビデオ会議上でも、ビジネスチャットで共有していたデータ資料を使いながら議論を交わすことができ、遠隔地にいる相手ともリアルタイムにコミュニケーションをとることが可能となる。
資料に書き込みが行えるホワイトボード機能を備え、リアルな会議同様、参加者各自が端末を通じてメモやアイデアをすぐに示して提案できる。会議が終了したら、テキストメモなど参加者が書き込みを加えたデータを、ビジネスチャット上で必要なメンバーに配布、共有することもできる。
社内メンバーだけでなく、「LINK Biz」を導入していない取引先や協力企業などと打ち合わせを行うシーンでも、一時的にこの音声/ビデオ機能を使うことが可能だ。導入企業が専用のURLを通知し、相手側がこれにアクセスすると、ブラウザから音声/ビデオ会議に参加できるようになる。
このほか導入企業の要望に応じ、企業内のすでにあるITシステムや、外部クラウドサービスと連携させ、「LINK Biz」のビジネスチャットツールをベースにした拡張機能を、個別業務に応じ、効率よく提案するともしている。
複数の現場拠点とのスケジューリング共有、スタッフの見える化をサポートする仕組みや、報告書の作成・管理との連動システム、社内からの問い合わせに自動で回答する「FAQチャットボット」の構築などが可能な例として紹介された。
サービスは、AIoTクラウドの国内データセンターを活用し、セキュリティ対策も十分に考慮した環境で提供される。ブラウザ利用のほか、モバイルアプリからの利用にも対応する。
まず、小グループでの利用を想定した無償プランの提供を開始、2020年1月中旬以降には、有償プランをリリースする予定だ。
最新のテクノロジーを活かした業務コミュニケーション環境の構築は、ビジネスの飛躍的な成長を支えるものとなるが、自社運用で一から手がければ、手間もコストもかかる。ビジネスチャットやビデオ会議を活用した多様な働き方にも注目が集まるが、効率よく取り入れるには、まだまだ多くのハードルが存在する。
AIとIoTを組み合わせ、あらゆるものをクラウドの人工知能とつなぎ、使いやすく便利に、人に寄り添う存在へと変えていくことを「AIoT」としてビジョンに掲げ、新たに誕生したAIoTクラウド社の第1弾ツールとして、今後の展開が期待される。
(画像はプレスリリースより)

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