「ホームズクラウド」と「クラウドサイン」の業務提携開始が決定
世の中から紛争そのものをなくしていくことを目標に、テクノロジーを活かしたリーガルサービスを手がける株式会社Holmesは2月3日、日本最大級の弁護士・法律ポータルサイトなど各種法務関連の情報サービスを展開する弁護士ドットコム株式会社と業務提携を開始することを発表した。
Holmesの契約マネジメントシステム「ホームズクラウド」と、弁護士ドットコムが提供する電子契約サービス「クラウドサイン」をつなぐ内容で、今後「ホームズクラウド」のユーザーは、同プラットフォーム上の電子契約標準機能として「クラウドサイン」を利用することが可能になる。
「ホームズクラウド」は、企業の契約に関するワークプロセス全体を最適化するマネジメントシステム。契約書の作成から実際の契約締結、承認、更新・変更作業を含むライフサイクル管理などに加え、関係するプロジェクト全体の進捗管理も含めた一元的なマネジメントを可能にする。
契約業務の進捗管理や関連書類の紐付け、当事者間のやりとりを管理できる「プロジェクトクラウド」と、契約書の作成、各部署などからの承認、締結、管理といったプロセスをクラウド上で効率よく進められるようにする「コントラクトクラウド」、そして契約業務を通じて得られたナレッジの蓄積や共有、活用をサポートする「ナレッジクラウド」の3つから成り、あらゆるビジネスの加速度的展開を契約面から支援するものとなっている。
一方の「クラウドサイン」は、従来の紙と印鑑を、クラウドに置き換え、契約作業をPC上で完結可能にした電子契約サービス。手軽に使えるサービスだが、機能に電子署名とタイムスタンプを組み込み、“いつ・誰が・何を契約したか”確実にチェック可能なものとすることで、法的証拠力をきちんと担保している点で優れる。
非効率的だった契約締結作業をよりスピーディに、コストも最小限化して実行可能にするクラウドサービスとして、2015年10月にリリースされて以降、6万社超に利用されるなど、高い実績と信頼のあるサービスに成長してきた。
現代ニーズにマッチしたスムーズでスマートな契約業務へ!
今回の業務提携により、「ホームズクラウド」上の電子契約ページ、標準機能に「クラウドサイン」が搭載され、「ホームズクラウド」を導入していれば、すぐに「クラウドサイン」の電子契約機能を使えることとなった。
契約ステータスを確認し、実行・管理する「ホームズクラウド」のマネジメントと、法的証拠力をもった「クラウドサイン」の電子契約で、ICTによるスマートな契約締結業務の連携ソリューションが完成することになるだろう。
Holmesと弁護士ドットコムの2社は、テクノロジーを用いて法務の世界を改善したい、国内の契約業務における電子活用の普及を図り、利便性・透明性を向上させたいという考えで一致しており、それぞれが提供するサービスの強みを活かした環境づくりを進めることで合意。互いにより便利なサービスの提供を目指していくことを決めたとしている。
機能の実装は2020年秋頃を予定しており、すでに「ホームズクラウド」を導入している顧客は、これまでの料金体系のまま「クラウドサイン」の電子契約機能も使うことができる。
なお、機能実装以後に「ホームズクラウド」を契約し、「クラウドサイン」を利用する場合は、別途「クラウドサイン」との利用契約を交わし、利用料金も負担することが求められるという。「クラウドサイン」の電子契約機能を使う場合、1件あたりの契約送信費用は200円となる。
あらゆるビジネスは契約で構成されているといっても過言ではない。そして契約は通常、単独で存在しているのではなく、複数のものが関係し合い、そこからさまざまな派生業務が出てきているものだ。
結果的に複雑で分かりにくく、専門家任せにしてしまいがちだったり、旧来の非効率・非合理的な手法が残ったままになりがちだったりしていたが、こうした新しいサービスによって大きくその世界は変わっていく可能性があるだろう。
(画像はプレスリリースより)

株式会社Holmes プレスリリース
https://www.holmescloud.com/news/press-release/2049/