さらなる事業拡大に充てる
ナノティス株式会社は、2020年5月20日、大正製薬株式会社よりプレシリーズAラウンドの資金調達を実施したと発表した。
ナノティスは、次世代の感染症迅速検査デバイスを研究・開発している東京大学発のベンチャー企業。調達した資金は、コア人材の採用強化やさらなる事業拡大に充てるとしている。
次世代迅速検査デバイスの研究・開発を推進
ナノティスは、「病魔と闘うすべての人に、迅速・的確なNoticeを提供する」というミッションを掲げ、2016年に設立された。以来、まずはインフルエンザを対象とする形で、次世代迅速検査デバイスの研究・開発を推進。東大工学部内にも共同研究ラボを設置し、医療現場のニーズに応える高感度検査の実現を目指している。
今般の新型コロナウィルス感染拡大を受け、スクリーニング検査における迅速・簡便・高感度の重要性は再認識されるようになった。ナノティスで開発中の要素技術は、インフルエンザ以外の感染症・食品検査などへも応用可能であり、今後は世界規模での疫学調査への応用なども目指して研究を進めるという。
個人投資家からの資金調達も継続して実施
ナノティスは、同社が開発中の技術について将来的には、個人宅といった医療機関以外での一次スクリーニング検査や遠隔医療との連携を企図。セルフメディケーション事業にも強みを持つ大正製薬からの今回の出資を受けることにより、研究開発の推進と共に事業の拡大も図るとしている。
同社は今後、機関投資家や個人投資家などからの資金調達も継続して実施していくという。
(画像はプレスリリースより)

迅速検査デバイスの研究開発に向けて大正製薬から資金調達を実施 - ナノティス株式会社
http://nanotis.net/2020/05/20/press_release-2/