高精度な音声合成・歌声合成技術を開発
株式会社テクノスピーチは、2020年5月28日、シードラウンドの資金調達を実施したと発表した。
同社は、名古屋工業大学発のベンチャーであり、AI技術を活用した高精度な音声合成・歌声合成技術を開発している企業。今回の資金調達は、十六フロンティア第3号投資事業有限責任組合および株式会社OKBキャピタルを引受先として実施されている。
『JOYSOUND』や『CeVIO Creative Studio』などに導入
テクノスピーチは、名工大を中心として開発された音声関連技術の普及を目的として、2009年に設立された。以来同社は、様々な領域で音声合成・歌声合成技術の導入を推進。業務用カラオケ機器『JOYSOUND』や音声創作ソフトウェア『CeVIO Creative Studio』、またAIキャラクター立体サイネージ『inforoid』やバーチャルアーティスト『ハルオ ロイド・ミナミ』などの導入実績を持つ。
これらの導入事例において同社は、合成音声の自然性のみならず喋り方・歌い方・癖などの再現性においても高い評価を獲得。近年ではゲーム・アプリへの搭載ニーズも増加し、国内外の同業社からも技術提供を望む声が多く寄せられるという。また、コロナ渦の影響により浸透が進んだオンデマンド授業などでも、同社技術の需要は高まっている。
プロダクト開発とビジネス開発の両面で活用
今回テクノスピーチが実施した資金調達において引受先となった十六フロンティア第3号投資事業有限責任組合は、テクノスピーチの技術を高く評価し、十六銀行グループでの支援も表明。またOKBキャピタルは、地元・名古屋発のベンチャーとしてテクノスピーチを評価し、積極的に支援を表明している。
なお今回調達した資金についてテクノスピーチは、プロダクト開発とビジネス開発の両面で活用するとしている。
(画像はプレスリリースより)

シードラウンドの資金調達を実施 - 株式会社テクノスピーチ
https://www.techno-speech.com/news-20200528a