FFGベンチャービジネスパートナーズなどが引受先
KAICO株式会社は、2020年5月25日、2億6000万円の第三者割当増資によりシリーズAラウンドの資金調達を実施したと発表した。
同社は、九州大学発のベンチャー企業。今回の資金調達は、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズなどを引受先として実施されたものであり、KAICOの累計資金調達額は3億円となっている。
難発現性タンパク質を大量生産
KAICOは、九州大学のオリジナルカイコを利用して難発現性タンパク質を生産している企業。再生医療用研究試薬・ワクチン・診断薬など、大きな潜在需要がありながら低コスト生産が困難な薬品の提供に貢献すべく、難発現性タンパク質を大量生産できる生産プラットフォームを商業的に構築している。
いわゆるコロナ渦を巻き起こした今般の新型コロナウイルスについても同社は、技術導出元である九大による主導の下、組み換えウイルス抗原と組み換え抗ウイルス抗体を共同で開発。抗原に関しては、新型コロナウイルスのSプロテイン三量体の開発に成功しており、ワクチン候補として量産体制の確立を目指している。
生産設備の施工および機器の設置などに充当
今回KAICOが実施した資金調達は、FFGベンチャービジネスパートナーズや九州広域復興支援投資事業有限責任組合、東京センチュリー株式会社などを引受先としている。この資金についてKAICOは、生産設備の施工および機器の設置、また研究・開発・生産を担う人材増員のために使用するという。
(画像はプレスリリースより)

シリーズAラウンド資金調達を実施 - KAICO株式会社
http://www.kaicoltd.jp/home/2020-05-25/