阪大発のバイオベンチャー・C4U
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社は、2020年6月4日、同社の投資先であるC4U株式会社の科学技術顧問がCOVID-19迅速診断法を発表したことを明らかにした。
この診断法は、C4Uの科学技術顧問を務める東京大学医科学研究所・真下知士教授らが、国産ゲノム編集技術「CRISPR-Cas3」を用いて確立したもの。C4Uは、阪大発のバイオベンチャーとして、ゲノム編集技術に係る研究開発を手がけている。
様々な技術シーズを生み出し、社会貢献も目指す
大阪大学ベンチャーキャピタルは、投資事業およびその周辺業務を行う企業として、2014年12月に設立された。以来同社は、大学に蓄積されている研究成果を事業化という形で社会還元すべく、投資を展開。産業競争力強化法を根拠法として、官民ファンドの一翼を担っている。
C4Uは、大阪大学ベンチャーキャピタルが運営するOUVC1号ファンドの投資先となる。2018年3月の設立時よりC4Uは、同社のファウンダーでもある真下博士らが発明したゲノム編集方法ツールを活用し、ゲノム編集の基盤技術を開発。また、様々な技術シーズを生み出すことで社会貢献も目指している。
簡単・正確にウイルスRNAを検出
真下教授らが今回確立したCOVID-19迅速診断法は、「CRISPR-Cas3」を用いて簡単・正確にウイルスRNAを検出するというもの。検出する手法は、「CONAN法(Cas3 Operated Nucleic Acid detectioN)」と命名されている。
大阪大学ベンチャーキャピタルは今後も、アカデミア発の研究成果を社会実装すべく、投資活動を続けるとしている。
(画像はプレスリリースより)

C4Uの科学技術顧問がCOVID-19迅速診断法を発表 - 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社
https://blog.ouvc.co.jp/topics/200604-0