コロナ後を見据え「ワークスルー」プロジェクトが始動
ソフトバンクグループのSBイノベンチャー株式会社は18日、事業化検討中のβ版サービスとして、飲食店のアイドルタイムにおける空席を、ワークスペースとしてビジネスマンらに提供、収益化をサポートする「ワークスルー」プロジェクトを始動させた。β版アプリでスペース提供者の募集を開始している。
「ワークスルー」は、レストランやカフェ、ホテルのラウンジなど利用時間が集中する店舗のアイドルタイムにおける空席を、ワークスペースとして有効活用し、収益化につなげるプラットフォームサービス。オフィスの日常業務や商談・ミーティングを行う場を求めるユーザーにアプローチしていく。
新型コロナウイルスの影響から急速にテレワークの導入が広がり、新しい働き方が生まれてきたが、自宅には仕事場に適したスペースや環境がなく、別のワークスペースを身近な外に求める人も多い。
一方の飲食店では、営業自粛などで被ったマイナス影響も大きく、新たな顧客層の獲得や利用機会の創出を図り、収益性向上を加速度的に進めていくことが必要となっている。
「ワークスルー」は、そうした双方のニーズをつなぐ、withコロナ、アフターコロナ時代の新サービスとして期待される。
初期・月額費用は完全無料、簡単導入で空席を有効活用
ワークスペースとして利用したいユーザーは、アプリで希望するスペースと日時を選択、事前予約すればよい。最低30分からの利用で、予約は利用希望日の1週間前から当日まで可能になるという。
スペースを提供する店舗側は、15分単位で席を貸し出すことができる。利用されると、「ワークスルー」プロジェクトが設定するスペース利用料金総額の50%が得られる。ユーザーとスペースのマッチングプラットフォームとして機能するのみであるため、提携にあたり特別な契約は不要、初期費用や月額費用も一切発生しない。
アプリ内で、ドリンクやフードなどのクーポンを掲載することもできるため、通常営業における収益アップがあわせて期待できる。もちろんワークスペースユーザーがフードやドリンクを注文利用した際の売り上げは、100%飲食店のものだ。
導入・運用にあたっては、「ワークスルー」プロジェクト側から予約ツールやカスタマーサポート、店舗スタッフ向けマニュアルなどの提供がなされるので、特別なノウハウは不要、手間も最小限に抑えられる。スペース利用料金の決済もすべてアプリ側で完結する仕様となっており、飲食店側もユーザーも簡単に利活用できる。
β版サービスは、スペース提供の申し込みから最短1週間程度で利用可能になるといい、ユーザー向けのβ版アプリは2020年7月以降のリリースを予定している。時代にマッチする新サービスとして、今後の展開が注目されるだろう。
(画像はプレスリリースより)

ワークスルーによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000060062.html