コメント投稿で双方向の授業を実現
一般社団法人 筑波フューチャーファンディング(以下、TFF)と学生エンジニア冨平準喜のチームは、オンライン授業アプリの「Comment Screen」が、東京大や筑波大の講義など、大学においての活用が拡大していると発表した。
筑波大生エンジニアの冨平準喜氏が、大学生活の中で「授業中に、教員に対して質問しにくい環境を変えたい」と考えたことをきっかけにこのアプリを開発した。
Startup Weekend Tsukubaで利用したことをTFFが発掘して共同リリースに至り、基本機能は無償で利用することができる。
指定されたハッシュタグを記入すること、もしくは二次元バーコードを読み込むことにより、学生は教員のパソコン画面にコメントを投稿することができ、コメントは画面上を横に流れる形で反映される。
Microsoft TeamsやZOOMなどのオンラインアプリと併用して自分の画面を投稿することにより、大人数のインタラクティブなコミュニケーションが実現できる。
自動翻訳などの機能追加も予定
「Comment Screen」は、2019年度は、筑波大学の落合陽一准教授による「コンテンツ応用論」の講義において利用され、好評を得たという。
2020年度4月には、東京大学総長補佐の稲見昌彦教授の講義で利用された。稲見教授は、「反応がダイレクトに返ってくるし、コメントを拾いながら話を展開するという双方向性も出せる。対面講義よりも、ある意味良かった」と語っている。
稲見教授が感想をTwitterで紹介したことから、ダウンロード数が大幅に増え、ハッシュタグの解析からは、290以上の授業で活用され、31,221名以上の教員と生徒に使用されているという。
TFFでは、今後は留学生を対象に、講義内容を字幕表示したり、自動翻訳したりする機能の開発も続けていく。
(画像はプレスリリースより)

TFF プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/