最先端領域の研究に取り組む学術機関を支援
公益研究基盤機構一般社団法人(以下「PPRP」)は、2020年6月24日、『東大発ベンチャーカオスマップ 2020年版』を発表した。
PPRPは、最先端領域の研究や社会的意義の大きい研究に取り組む学術機関に対し、支援を行う法人。発表されたカオスマップでは、東京大学研究室の研究成果を事業化するベンチャー企業を中心として、67社が掲載されている。
「起業家輩出校」としての東大
PPRPは近年の日本国内の大学について、発明が生まれても収益化がなされず、また社会実装もなされていないと憂慮。学術活動およびその成果を経済的に適正に評価・活用しないと、優秀な人材の流出や研究土壌の衰退といった悪循環が生じると懸念する。
その一方で、東京大学は大学発ベンチャーを支援するエコシステムを長期にわたって整備し、幅広い業種で多数のベンチャーも輩出。現在は、他大学の追随を許さない日本一の「起業家輩出校」となっている。
PPRPは、こうした東大発ベンチャーの活躍を伝えることで研究シーズの事業化や産学連携の活性化を図るべく、『東大発ベンチャーカオスマップ 2020年版』の発表に至った。
幅広い東大発ベンチャーを網羅
『東大発ベンチャーカオスマップ 2020年版』では、AI・ロボティクス・モビリティ・医療など8つの分類に従い、総勢67社を掲載。既に一定の業績をあげている企業から、また創業して間もない企業まで、幅広い東大発ベンチャーが網羅されている。
PPRPは今後も支援を通じて、大学の研究成果が社会に還元され、学術研究者が正当な評価を受けられる社会の実現を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)

『東大発ベンチャーカオスマップ 2020年版』発表 - 公益研究基盤機構一般社団法人
https://pprp-japan.org/