官民一体となった国内初非対面医療の実証実験
地方在住や通院が困難な患者における医療格差・医療難民問題の解決につながるとされる「オンライン診療」。コロナ禍で、テレワーク、オンライン飲み会、オンライン帰省など様々な「遠隔」に対する抵抗が薄れる中、オンライン診療も新しい生活様式として社会に浸透したことに間違いはない。
しかしながら、医療格差・医療難民問題は、「オンライン診療」だけでは解決しない。ANAホールディングス株式会社は、「オンライン診療・服薬指導」と連動した「処方箋医薬品ドローン配送実証実験」を国内で初めて実施することを発表した。
オンライン診療には旭川医科大学、オンライン服薬指導は株式会社アインホールディングス、ドローンおよび技術者の提供にエアロセンス株式会社、事業主体や実証実験協力に経済産業省や旭川市など、官民一体となって同サービス提供に向けた課題の洗い出しを行う。
ウィズコロナ時代における感染拡大防止に期待
本実証では、まずは、旭川医科大学病院のオンライン診療による処方箋に基づき、アイン薬局(旭川医大店)にて、薬局薬剤師がオンライン服薬指導のデモンストレーションを実施する。次にアイン薬局(旭川医大店)から特別養護老人ホーム 緑が丘あさひ園まで、ドローンによる処方箋医薬品の定温配送を行う。その後、配送された処方箋医薬品の品質・状態をオンラインにて確認する。
こうした一連の非対面医療サービスを提供することで、通院が困難な方の医療格差・医療難民問題を解決するとともに、診療や服薬指導、配送時における感染拡大リスクの低減が期待される。
(画像はプレスリリースより)

ANAホールディングス株式会社 プレスリリース
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202007/20200710.html