人間の能力を「道具」によって拡張させる
人間の本来の特性は、「道具」によってその能力を拡張していくことにある。AIやビッグデータ、IoTにスパコンなど、数々の技術の台頭により、人間が使用できる「道具」は近年激変している。
ソニー株式会社は、2020年7月20日、人間の能力拡張に関する講座「ヒューマンオーグメンテーション社会連携講座」を東京大学大学院情報学環に設置することを発表した。同講座には、凸版印刷株式会社、京セラ株式会社、株式会社ティアフォー、国立大学法人東京大学などが連携機関として名を連ねる。
さまざまな社会課題の解決への貢献が期待
人間拡張学とは、東京大学大学院情報学環教授で株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所の副所長でもある暦本純一氏が提唱した、「人間の能力を拡張させるテクノロジーを開拓していく」というコンセプトに基づいた学問である。
拡張する能力の範囲は、知覚能力・認知能力・身体能力や健康など幅広く、さまざまな研究がなされている。
知覚能力であれば、視線を認識するウェアラブルコンピュータが代表的で、認知能力であれば、人間の体験をウェアラブルセンサーやネットワークにより他の人間と共有する「人間接続型テレプレゼンス」などがあげられる。
今後、同講座を推進することで、人間の能力とテクノロジーを融合させる人材の育成・強化を図り、さまざまな社会課題の解決へ貢献していく。
(画像はプレスリリースより)

ソニー株式会社 プレスリリース
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/202007/20-0720/